走る魅力伝える最年長
伊 佐 東 信宏さん(41)
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| 陸上スポーツ少年団を指導する東信宏さん |
出場17回の伊佐チーム最年長選手だ。大口市外4町消防組合の消防士を務めながら走り続けている。
大口小学校、大口中学校、栗野工業高校と進み、消防組合に就職した。それまで野球やテニスなどスポーツにいろいろ手を出してはいたものの、本格的に走り始めたのは社会人になってから。
1987年の第34回大会で初出走した。2区間を走り、どちらも区間12位の成績だったが「沿道から声援を受けて走る。経験したことのない大舞台にとりつかれた」。しかもその年は、伊佐が8年連続の最下位を脱出して10位に入り躍進賞に輝いた回でもあり、チーム一丸となって喜びに沸いた。
だが感動が大きかったぶん、次に踏み出す“怖さ”もあった。自分の走りになかなか自信が持てなかったという。数年のブランクを経た後、「また駅伝に出たい」と意欲がもたげ、それからは連続出走。松元満雄監督は「安定した走りを維持している」と厚い信頼を寄せる。
昨年初めて九州各県対抗マスターズ駅伝大会に出場し、50代、60代選手のタイムに刺激を受けた。「まだまだ自分の頑張りは足りないと思った。年を重ねても自己ベストを出し続ける目標ができた」
チーム最年長の自覚も年々強くなっている。「後輩の社会人や高校生に、できるだけ長く走り続けてもらいたい。最近は自分より先に後輩の成績が気になる。年配者として、監督らスタッフの手が回らない部分で後輩の面倒をみる役目がある」「駅伝のたすきがつなぐのはチームメートの信頼関係。自分の持つ力以上のものが出る。その楽しさも伝えていきたい」
菱刈町在住。9歳の息子が通う菱刈小学校陸上スポーツ少年団の指導者でもある。「自分は学生時代に走っておらず、職場や地域に育ててもらった選手。その恩返しが少しでもできれば」との動機から引き受けた。「周囲に感謝、感謝すると責任感が出てくる」と口にする言葉に実感がこもる。



