地元貢献へ闘志秘める
熊 毛 古田 健太郎さん(33)
![]() |
| 練習前に仲間と談笑しながら体をほぐす古田健太郎さん |
「熊毛のゼッケンは最後かもしれない。出る以上は貢献したい」。4年連続キャプテンを務めてきた古田さんは、中種子町の中種子中学校で保健体育を教える。着任5年目。異動の可能性は高く、チームのため、職場・地域・生徒ら応援してくれる人のため、そして婚約者のため、これまで以上の闘志を秘める。
西之表市伊関出身。国上中学校では野球部に所属していたが、監督から「野球より陸上が向いてるよ」と勧められ種子島高校入学後に本格的に陸上を始めた。その素質はすぐに開花、1年生で県下一周に出場。初出走は前の区間の選手が故障するトラブルもあり、「訳が分からないまま終わって」区間11位。その後は中距離に転身した。
鹿児島大学進学後に長距離に戻り、今回で14回目の出場。その間、旧吹上町の吹上中学校勤務時には日置、阿久根市の大川中学校時には出水チームからも出走した。日置では区間賞、出水では総合2位も経験。そのうち心境の変化があったという。「熊毛で走りたい思いが強くなった」
希望を出し中種子町の中学校に赴任。選手層が薄く、若手が多い熊毛チームでは長距離区間での出走が増えた。2年目からキャプテンに。「他の選手にあまり言うタイプではない。練習で引っ張っていく姿を見てほしい」と物静かなリーダーだ。そんな姿に「走り同様堅実。チームをしっかりまとめている」と首脳陣も信頼を寄せる。
ただ、県下一周駅伝にかける思いは熱い。「県下一周の経験がない若い選手が多い。普通の駅伝と違い応援のすごさ、地区のゼッケンを着けて走る誇り−。この大会を何とか経験させたい」。顧問を務める陸上部でも常に県で勝負する意識、目標を高く設定することを植え付ける。
今大会終了の3日後、大川中時代の教え子・牛ノ浜朝希子さん(22)との挙式を控える。中学生のころから駅伝の応援に駆けつけてくれた勝利の女神は、今回もすべての出走を見守る予定。「応援は励みになる。今年はやはり頑張らなきゃ」と照れながら笑った。



