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08/02/22 本紙掲載

第55回県下一周駅伝総評

8チーム記録短縮

第55回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会は20日、5日間にわたる熱戦の幕を閉じた。12チームの代表252選手が、53区間590.9キロで全力を尽くした戦いは、姶良が史上初の7連覇を達成。Bクラスは総合3位の川辺、Cクラスは総合8位の指宿がそれぞれ制した。天候に恵まれたせいもあってか、8チームが昨年の記録を短縮。記録躍進の有無が、チームの明暗を分けたようだ。今大会を振り返る。

(運動部・赤間早也香)

目立つ下位の伸び幅

3日目1区で競り合う各チームの選手たち

昨年同様、優勝争いは姶良と曽於の一騎打ちとなった。安定力で上回った姶良がじわじわと差を広げ、終わってみれば5日間とも制する“完全優勝”。今大会は留学生が出場せず、主力の多くも故障などで万全ではなかった。だが53区間のうち、1、2位が30区間、6位以下はわずか7区間だった。大きなブレーキがなかったことが勝因となった。
 一歩及ばなかった2位曽於は、故障者が出て苦しい台所事情もあったが、つなぎ区間で姶良に力の差を見せつけられた。しかしエース中野は2つの区間記録を更新。最終日10区の“浜田コース”陥落はならなかったが、今後に期待したい。

10分以上の記録短縮があった川辺、日置、出水、指宿がいずれも順位を躍進させた。川辺は38回大会以来となるAクラス入りの快挙。チーム内の競い合いがチーム力の底上げにつながった。来年以降、さらに上位をおびやかしそうだ。
 6位日置、7位出水は昨年より1つ順位を上げた。学生が元気だった日置は、社会人の奮起がさらなる飛躍の鍵だ。出水はチームの結束力が躍進につながった。2年ぶりのBクラス復帰となった指宿は、若手の頑張りが勢いをつくった。

4位肝属、9位伊佐は昨年の順位を守り、記録も短縮させた。肝属は価値あるAクラス残留。長丁場で踏ん張れたのが大きかった。伊佐は原水、廣原ら主力の奮闘が目を引いた。
 一方で5分以上記録を落とした鹿児島、川薩に順位の後退があった。5位鹿児島は50回大会以来のBクラス落ち。10位川薩は、クラス分けが始まった23回大会以来初のCクラスだった。両チームとも選手の故障、体調不良に泣いた。
 離島勢対決は、2年連続熊毛に軍配。若手の育成が着実に実りつつある。大島は最下位脱出はならなかったが、5日間とも序盤に出遅れた昨年の反省を生かしたレースができていた。

上位チームに比べて下位の記録の伸び幅が大きい。その分、どのチームも上位をうかがうチャンスがあるといえそうだ。さまざまなチーム事情はあるが、選手育成の成否が今後のポイントになるだろう。
 「この大会があるから、社会人になっても走り続けていられる」。こんな声もよく耳にした。また、何よりも事故なく無事に大会が終了したことが良かった。安全確保を最重要課題にして運営に携わった多くの人の支えや、大会関係者に限らず一般の人々の協力があってこそだった。

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