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最終更新日 : 2008/02/15 09:21:54

12チーム監督「かく戦う」

 第55回鹿児島県下一周駅伝は、あす熱戦の火ぶたを切る。各チームは全53区間590.9キロのレースを乗り切るため、1年かけて選手を育成し、レベルアップを図ってきた。個々の選手の持ち味を最大限に引き出し、目標を達成するために、各チームはどんな戦略を立てているのか。21人の精鋭を率いて5日間のレースに挑む監督に意気込みを聞いた。

姶 良   田中 行夫(52)
挑戦者の精神で臨む
 総合力では昨年以上に仕上がっている。課題はつなぎ区間でしっかりカバーすること。欲を出さず、1日1日を大切に戦いたい。2番手、3番手でも先頭に食らいつき、大きくブレーキをかけないことが大事だ。
 つらいときに粘り強さを見せる中堅以上の存在は大きい。若手も強い選手と当たって、大会中に成長してくれるのでは。個々を生かせる区間への采配(さいはい)が鍵になるだろう。曽於などライバルチームは、昨年以上に強いモチベーションで頑張ってきている。精神面で負けないよう、挑戦者の気持ちで臨む。
曽 於   持留 光一(45)
鍵握る高校生の出来
 大きな故障や体調不良もなく順調にきている。初出場の高校生も多い若いチーム。年間計画を立てて練習や合宿を積んできてチームの結束力は高まり、全体的に力も伸びてきた。
 初日はほぼベストの布陣で勢いに乗りたい。2日目までにほとんどの選手を投入、調子を見極め起用を考える。4日目の郷土入りは何としても日間優勝で飾り、最終日に挑む。
 「気力」が勝負の分かれ目とみる。たすきに気持ちを込めて一丸となって結果を出したい。第一工大勢らが軸になるが、高校生の出来が鍵を握るだろう。
鹿児島   中島 利則(45)
若い力の勢いに期待
 選手たちには、全員が(10キロ)31分台の力を出せればAクラスを死守できると伝えている。大砲不在を全員でカバーしたい。
 1−5日目までバランス良く配置した。特に、5日間すべての結果を占うとも言える、初日を大事にして勢いに乗りたい。5区あたりまでの前半が勝負とみている。最終日まで取りこぼしのないように、全力を尽くしてたすきをつなぎたい。
 社会人が順調に仕上げてきている。(30人の)平均年齢21.8歳のチーム。怖さもあるが、若い力の勢いに期待したい。
肝 属   家長 広人(41)
学生軸に総合力勝負
 昨年同様、力のある大学生を軸に、社会人と伸び盛りの高校生で脇を固め、チーム一丸となった走りを展開していきたい。5日間を通して、前半で好位置につける選手配置をし、流れに乗ってしっかりとつないでいく。
 エース級の故障など、選手起用に不安材料もあり、大変厳しいレース。前回、長丁場を走った選手が抜けた分、中堅が繰り上がり、長い区間を受け持つことになる。できる限り負担を軽減できるよう、1人1人がそれぞれの区間をきっちり走り、総合力で勝負したい。

川 辺   菊永 寛恵(51)
首位見える位置維持
 チーム状態はいたって良好だ。故障者、風邪をひく選手もなく、順調に仕上がっている。下位の選手がレベルアップし、10キロを32分30秒で走れる。昨年より40秒くらい速いタイム。選手層が厚くなったことで、上位陣が楽をして走れそうだ。
 目標は3位以内、悪くても4位。タイムは20分の短縮を狙う。そのためには常にトップが見える位置で戦いたい。初出場の田畑庸祐(鹿児島国際大1年)と中村太悟(鳳凰高1年)が緊張の中でどんな走りをするか。楽な場面での起用を考えている。
川 薩   瀬口 俊二(44)
初日から主力を投入
 前回の6位から少しでも順位を上げたい。しかし、これまで重要区間を任せてきた主力選手に体調不良や故障が重なり、大変厳しいレースが予想される。不安材料は多いが、全員でカバーするしかない。
 初日から富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジや陸上自衛隊国分などの主力選手を積極的に投入する。彼らの安定した走りでいい流れをつくり、後半戦につなげたい。
 初出場となる高校1、2年生の頑張りが鍵を握る。本番での走りは未知数だが、力を出し切ってくれればと願っている。
日 置   宇都口 清隆(50)
郷土入り日間V狙う
 高校3年生と大学生が、主力として成長してきた。当初は主力と中堅の間にタイムに差があり心配したが、合宿や強化練習を通して底上げが図れた。けがで出遅れた能勢、下野も回復し、チームの調子は上向き。小園勇主将を中心に雰囲気もいい。
 5、6位あたりの争いは、最後までもつれると思う。選手には「失敗を恐れず、1人でも前へという気持ちで」と話した。郷土を縦断する2日目はベストの布陣で臨む。実力通りの走りができれば、日間優勝も見えてくる。
出 水    東村 光弘(51)
つなぎ区間を総力で
 早い時期から計画的に練習してきた一般と、レベルアップした出水中央と鶴翔の高校生がうまくまとまってきた。総合力が上がり、選手枠にはギリギリまで悩まされた。長丁場は駒不足だが、10−12キロのつなぎ区間をみんなで分担してカバーできる布陣になった。
 目標は5位。最も大切にしたい2日目の郷土入りは、ベストメンバーで臨みトップを目指す。各自が目的意識を持って走っているのも伝わっている。大きなジャンプに向けてステップの年だった前回に続き、今回はさらにステップする予感と自信がある。

伊 佐   松元 満雄(52)
区間配置はむらなく
 上位、下位の選手のタイム差がかなりある。主力の後を、いかにうまくつないでいくか。例年なら主力を前半に入れて“逃げ切り”を狙うが、今回はむらなく区間配置する戦略が、鍵を握るだろう。
 またうちの場合は繰り上げでリズムを崩し、次の区間に響く悪いパターンに陥りやすい。繰り上げが予想される区間に力のある選手を起用することも重要になってくる。
 3日目の地元入りは、沿道が盛り上がるように。長い間つかんでいないクラス優勝をチーム一丸で目指したい。
指 宿   下吉 一宏(48)
全員でつなぐ意識を
 地元入りとなる初日に好結果を出し、まず波に乗りたい。ほぼベストメンバーを配置した。チーム内に大砲、エースと呼べる存在はいないので、全員でつなぐ意識が大切になる。
 前回は9位と3分16秒差だった。53区間で割ると1人あたり約4秒の計算。目標のCクラス優勝は全区間、1秒1秒を大切にして走ることで結果がついてくると思う。選手は攻めの姿勢を貫いてほしい。特にラスト1キロが勝負どころ。連走となる選手も多いが踏ん張ってもらいたい。3日までの結果で大幅なメンバー組み替えもあり得る。
熊 毛   川原 誠(53)
前半で流れをつくる
 昨年のチーム力を100とすると今年は95ぐらいとやや落ちるが、個人のレベルが上がっておりそこに期待したい。最下位脱出を果たした昨年の勢いのまま臨みたい。タイムの短縮目標は40分程度。最低でも11位以上を目指していく。故障者もなく順調に仕上がっている。
 昨年同様、前半で流れをつくりたい。5日間トータルして前々でレースを組み立てる構成にした。高校3年が少なく、昨年より連走組が増えた。試合慣れしていない初出走の選手が多いことも気がかりだが、自信を持っていかせたい。
大 島   備 秀朗(46)
大会を盛り上げたい
 前回大会が終わった翌日から新チームを立ち上げ、最初の合同練習で非常に苦しい戦力になることを告げた。選手も危機感を持ち1年間取り組んでくれた。
 県下一周駅伝は速さより強さが求められる。心体ともにたくましい強さを持つ選手が確実に好走する。強い選手育成に主眼を置いて選手と向き合った。その真価が問われる。
 今年もギリギリの戦力。長距離区間で他チームに後れを取るだろうが、1年間、強さを求めてともに頑張ってきた21人と一丸となって戦う。大会を大いに盛り上げたい。
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