| 鹿児島(赤) | 指 宿(朱) | 川 辺(青) | 日 置(濃緑) |
| 川 薩(うす青) | 出 水(濃紺) | 伊 佐(桃) | 姶 良(紫) |
| 曽 於(黄) | 肝 属(うす緑) | 熊 毛(うす茶) | 大 島(白) |
鹿児島
総合力でA級死守−ベテラン調子上向き
51回大会から続くAクラス入りへ総合力で挑む。前回エース区間で好走した前田翼(YKK、第一工大卒)が抜けた穴を、安定感がある社会人と勢いのある若手の全員でカバーする。中島監督は「つなぎ区間はそこそこいける。長丁場での頑張り次第」とみている。
最終選考を兼ねた1月末の市議長杯では、16人が31分台以内に入る上々の仕上がりをみせた。なかでも、社会人の調整が順調に進んでいる。30分40秒で優勝した鈴東は、南日本10キロロードでも総合14位に食い込むなどエース格に浮上。アップダウンに強い外山善、抜群の安定力を誇る祁答院とともに長距離区間を任される。主力の永吉も体調の回復次第で重要区を走る。
この1年充実した練習を積んだ柿内を筆頭に、有園、山下、森山、小野のベテラン勢も健在。上りに強い新牛込、夏以降の追い込みが光った南の中堅も着実に調子を上げている。
大学生は東、吉田、山口が引っ張る。東は市議長杯で自己ベストの30分42秒で2位に入るなど、成長ぶりが目を引く。大学に入り10キロの自己記録を約3分縮め、主力にのし上がった。初日9区の区間記録を持つ吉田、前回好走した山口も核となる。2度目となる高城、中尾や初の出走へ意気込む篠藤、松岡、外山雅、西川らも気合は十分。山中は故障が気がかりだ。
高校生は強力な顔ぶれがそろった。中島監督は「元気な選手が多い。本来の力を出せるかどうか」と高校生の活躍が鍵を握るとみる。南日本10キロロードで鹿児島地区優勝の銀山は、昨年末に10キロ30分19秒の自己ベストをマーク。銀山を含め全国高校駅伝で出走した前田伯、釜付、競歩で佐賀インターハイに出場した折田の3年生4人は県外の大学進学などを予定し、ラストランに燃える。10キロ30分台の力がある吉元、中学時代に全国区で活躍した南雲は1年生ながら実力十分。初出場へ意気込む前田博、石川、田中も力を付けている。
指 宿
C級優勝を目指す−エース不在、総力戦
前回大会は、主力級の故障も相まって10位と、48回大会以来守ってきたB級から転落した。今回も主力の川畑裕が故障で戦線離脱したうえ、絶対的な選手層の薄さもあり、苦しい戦いを強いられそうだ。エース不在となる中、高校生を含む若手と中堅、ベテランが一丸となった戦いでC級優勝を目標に掲げる。
好材料となるのは故障から復帰した川畑成。九州一周駅伝10回連続出場の実力者でエース級のそろう区間に投入する予定だ。やはり故障から完全復活した大迫にも期待がかかる。このところ10キロのタイムも31分台に突入しチームの要となった。雪丸恭は安定感抜群でレースをつくる積極的な走りが魅力だ。8回目出場の吉原も10キロ31分台のポテンシャルがある。
ベテランでは、まず海江田。39歳となったがまだまだ気力、体力とも十分だ。主将の山脇はチームのまとめ役として存在感を示している。10回目の出場となる雪丸祐や結婚を来月に控える東知は節目を飾りたい。
自衛隊の海外勤務でチームを離れていた上谷は5年ぶりの出場だが、ブランクを感じさせない走りを見せている。故障に悩んだ有村も久しぶりの出場で気合十分のようだ。4回目の出場となる浜田は今回、調子が上向き。社会人1年目の中村拓とともに本番に強いタイプだ。新戦力の末次は、元は姶良の選手。新天地で存在をアピールできるか。このほか小牧が順調に仕上がったが、寺田や東拓は体調が万全ではないのが気がかり。既に中堅となった東村、佃拓らも踏ん張れるか。
高校生では3年生となった飯山、折尾が3回出走できることがプラス要因の一つ。伸び盛りで主力に匹敵する力を持っている。同じく高校最後となる佃大も安定してきた。雪丸雄は1年ながら10キロ32分台前半の力をつけている注目株。このほか盛迫、中野、堀ノ内、石窪、中村翔らも出走の機会をうかがう。
川 辺
復活へ若手勢充実−チーム内競争激しさ増す
昨年12月に行われた南日本10キロロードで、上位10人の平均タイムは2番目によかった。念願のBクラス優勝を果たした昨年より全体がレベルアップしている。上位をうかがう充実した布陣で、古豪復活を目指す。
特に成長著しいのが小宮、浜田の三豊機工勢と鹿実で鍛えられた丸野。スピードと安定感が増し、永田、千知岩、中木原、福吉ら主力メンバーに肉薄する力を付けてきた。
薩南工高の前園が3年生となり、丸野とともに3回の出走が可能になった。永田らの同僚の近藤も調子を上げており、「上位12、13番は県内で2番手の力」と菊永監督。各コースと選手との相性、調子に合わせて変えられ、オーダー編成に幅が生まれた。
新人の田畑と中村がここ1年で大きく成長しチーム入りしたことも、全体の底上げに大きく貢献した。ともに10キロ31分台の走力があり、チーム内でも上位。2人のがんばりに触発されて中継ぎ陣のレベルも昨年より上がっており、「昨年なら確実に出走した選手が、今年は当落線上」と菊永監督らスタッフはうれしい悲鳴を上げる。
しかし、課題はその激しくなったチーム内競争。南日本10キロロードで候補選手に選ばれた後、各選手はチーム内で勝ち抜くために激しい追い込み練習を重ねている。1月下旬の練習会では、10キロのタイムトライアルで昨年を1分ほど縮める好タイムが続出した。
チーム内でいい成績を残すために1度この時期にピークを持ってきている選手もおり、スタッフは本番で本来の力を出せるかという不安を抱える。
「つなぎで力のある選手を使えるのが今年の強み。常にトップの見える位置で戦いたい」という菊永監督。選手の体調管理に気を遣いながら、3位以内を目指す。
日 置
大学、高校生が成長−中堅選手の走りに期待
市町村合併で日置、いちき串木野両市による編成になり、チームが若返って以降、53回大会8位、54回は7位と一つずつ順位を上げてきた。4年目の采配となる宇都口清隆監督は「もう一つ上の6位は十分に狙える」と目標を掲げる。
チームの主力として期待がかかるのは、着実に力をつけてきた高校3年生と大学生だ。
高校3年には2年連続で全国高校駅伝1区を走った松枝翔、南日本10キロロード日置地区大会を制した下野と3位の早馬ら、県内トップ級の選手がそろった。昨年は候補に選ばれながら出走できなかった橋之口もこの1年で十分な実力をつけてきた。故障で出遅れた中村祐の復調も待たれる。
第一工大勢では九州一周駅伝に出場した篠原、安定感が増した宇都のほか、調子を崩していた能勢も本来の走りを取り戻してきた。大学に進学してタイムを伸ばした山下、底力のある中村泰の志学館大勢2人も順調。若手選手の成長が、そのままチームの総合力アップにつながった格好だ。
社会人では徳重が好調を持続し、練習でも先頭に立って引っ張る姿が目立つ。エース格として長年チームを支えてきた小園勇、赤崎のベテラン2人と、「これからのチームの中心に」と宇都口監督が期待する有馬拓は抜群の安定感。
指宿チームから加入の徳永や、2年ぶり復帰の馬塲は新しい戦力。石塚、冨迫俊らとともに、中堅選手が経験を生かした堅実な走りができるかも、チーム浮上の鍵になる。
昨年初出場し、落ち着いたレース運びを見せた高校2年生の中間と田口は今年も充実。有馬良、木之下、右田、松枝拳、藤脇は、初出場を目指して練習でもしのぎを削っており、少しずつタイムも伸びている。
宇都口監督は「チームの軸になれる選手の頭数がそろってきた。それぞれが役割をこなし5日間を堅実につなげることが上位進出の条件になる」と分析する。


