| 鹿児島(赤) | 指 宿(朱) | 川 辺(青) | 日 置(濃緑) |
| 川 薩(うす青) | 出 水(濃紺) | 伊 佐(桃) | 姶 良(紫) |
| 曽 於(黄) | 肝 属(うす緑) | 熊 毛(うす茶) | 大 島(白) |
川 薩
高校生の勢い期待−少ない社会人、長丁場へ
前回大会は2日目に50年ぶりの地元日間優勝を果たしたものの、総合では2年連続の6位。今年はAクラス復帰を目標に掲げる。ただ、これまで重要区間を任されてきた社会人選手数人が、今年は故障や体調不良で出場できず、やや苦しい布陣になることは否めない。瀬口監督は「高校生の勢いに期待したい」としている。
富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジ勢が核となるのは例年通り。南日本10キロロードでチームトップの野崎、チームのまとめ役のベテラン甲斐、九州一周駅伝にも出場した精神的支柱の立石、経験豊富でどんな区間もこなす小牧、着実に力を付け主力に成長した増田、復調の兆しが見える社会人1年目の久保と、頼りになるメンバーがそろう。
池田、原之薗、冨士代の陸上自衛隊国分トリオも好調を維持。最年長の大園は確実な走りを見せる。練習会では常に上位に入るドコモスポットの奥、練習好きで安定感のある鹿大の清次の存在も心強い。長い距離を任せられる田島が2年ぶりに復帰したことも好材料だ。
高校生では折田の力が頭ひとつ抜けている。南日本10キロロードでチーム2位に食い込むなど、今やエース級に成長した。同じ鶴翔高3年の松尾も闘志を燃やす。古市は長身を生かした大きなストライドが魅力。もう1人の3年生、樟南の上屋敷も元気だ。1、2年生では10キロで30分台を出した鹿実の井上、800メートルが専門でスピード豊かな川内商工の川原、ロードに強い川内の徳丸などが伸び盛りで、本番での飛躍が楽しみだ。
例年より高校生の多い若いチーム。瀬口監督は「高校生の力をうまく引き出すためにも、社会人を長丁場など勝負どころに配置して、気張ってもらうしかない。高校生が力を出し切れば勢いが増す」と期待する。
出 水
Bクラス優勝目標−戦力底上げ、ムード上々
Cクラス優勝した前回大会と比べ、メンバーの3分の1が入れ替わった。ひたむきにこつこつ練習を積み重ねてカムバックした一般組や、実力をつけた高校生が加入し、戦力的に充実してきた。東村監督は「チームの底上げができた。つなぎ区間をそつなくつなぎ、Bクラス優勝を狙いたい」と意欲を見せる。
一般で軸になるのは、杉元、波留、宮原、脇、黒石、吉留、田中。杉元は、前回大会初日の1区で区間賞を獲得し、九州一周駅伝でも活躍した。主将としてチームをけん引する。波留は7年ぶりのカムバック。スピードが持ち味でこつこつ練習し、10キロタイム31分台と調子を上げてきた。
宮原は南日本10キロロードのタイムが昨年より1分半短縮し好調だ。脇はトラックレースにも積極的に取り組み、自己記録を更新するなど伸び盛り。昨年、仕事で出場できなかった吉留、出場15回目の松元は地力をみせたい。本田はスピードがあり、大迫と銅口、田中、黒石は安定した走りが身上。大迫は昨年区間賞を獲得。今年も狙っている。粘りの谷尾は初出場で張り切っている。甲斐、宮脇、山下健は、大会へ向けた調整がカギ。今後の奮起に期待したい。
高校生は充実している。スピードが持ち味の松原は、5000メートルの自己ベストは14分20秒台。都道府県対抗駅伝など全国大会も経験。主要区間を任せたい。谷永は、5000と1万メートルの自己記録を大幅に更新し、県のトップ級選手に成長した。日隈は一昨年、昨年とも活躍。区間賞を狙える。
東福は安定した走りが身上。中浦はここ1年で走りに粘りが出て自己記録を更新している。初出場を目指す平郡、大田、鮫島、中神も、闘志を燃やしている。東村監督は「エース格の丸橋がひざの手術で欠場するのは痛いが、選手は5月から毎週土曜日、合同練習を重ねてきており、チームのムードは上々だ」と話している。
伊 佐
中間層の走りが鍵−チームワークの良さ自慢
ベテラン廣原、長い区間を任せることができる木村、実業団で実績がある原水らがエース区間を引っ張る主力。他選手を率いて最年長の東は、安定した走りを維持する。松元監督にとってはスピードランナーの伊地知や内村、奥林らの故障が気にかかるところ。
明るい材料として第一工大の松木が復活した。中心戦力として大きな期待がかかっている。粘り強い走りを見せる楠木をはじめ、米倉、清水も調子を上げている。
地元企業に就職し、社会人1年目の岩下について、松元監督は「高校時代と比べ心配したが、練習を重ねたことにより力を落としていない。若手選手の活躍はチームにいい刺激」と評価する。
成績のかぎを握るとされるのが今堀、片野田、段らの中間層。「力はあるが結果として伴ってきていない。これから本番までの走りが影響してくる」と松元監督は見守る。
弟の調整次第で実現の可能性が出てきたのが、深渡瀬広大と淳の兄弟リレーだ。もし出走すれば弟は初出場となる。
高校生では中條、山下、大迫らに勢いがあり、高校生エース区間への起用が見込まれる。松元監督は「高校生の初出走選手が今の持ちタイムをあと30秒上げてくれれば…」。
チームが自己分析する弱点は、上位層とそうでない層の持ちタイムに5分程度も開きがあること。ベテランに連走の負担がかかりすぎると、5日間の戦いが不利になる。「33分台の選手がもっとタイムアップし、32分台が増えれば来年以降の戦力も心強い」(松元監督)。
小所帯だけにチームワークの良さが自慢。主力の走りがつくる流れを、中間層が我慢してつなぎ、ある程度の位置をキープしていけば、Cクラス優勝の目標に近づくだろう。
姶 良
初の7連覇に挑む−総合力は昨年を上回る
未到の7連覇に挑む。第一工大留学生の不参加をいかに埋めるか注目が集まるが、田中監督は「新戦力の加入で、総合力は昨年を上回る。ベテラン、中堅、若手各層が充実し、がっちりかみ合っている」とすきのないチームづくりに自信を見せる。課題だったつなぎ区間もカバー体制に不安はない。
例年通り京セラ国分、陸上自衛隊国分、第一工大勢が軸となる。小倉和、新中、久保山らベテラン勢が好調。ここ数年故障が続いた小倉和は全盛期を思わせる勢い。新中は1月の南日本長距離走1万メートルで自己記録を更新、年々調子を上げている。久保山は「エースと当たっても負けないレースをする」と、首脳陣が絶大の信頼を寄せる。
大会経験を積んだ第一工大勢は心身ともに成長著しい。厚地は南日本10キロロードで30分台とスピードがある。上田は合宿のタイムトライアルで社会人と競り合う好成績。九州一周駅伝で自信を付けた萬谷はどの区間でもタイムを稼げる。大学最後の出場へ意欲を燃やす弘中は粘りのある走りで若手を引っ張る。白石は1年間で力を付けた。
引地は故障で練習が出遅れたものの、今大会を照準に調整しており、フラットでの強さを発揮したい。昨年末のけがで心配された竹ノ内も復帰できそう。「人の嫌がるアップダウンや向かい風を物ともしない」久徳は頼れる存在。主将小倉千は試合で強さを発揮するタイプ。昨年は区間賞で復調をアピールした。
昨年まで他チームで走っていた中堅の活躍も楽しみ。元肝属の安達は堅実な走りが持ち味、元大島の武田も「はまると素晴らしい」と高評価だ。
昨年はライバル曽於に迫られ、苦しい勝利。今年も楽には勝てないだろう。田中監督は「楽しく走ってほしい。全員が持つ力を出せれば勝てる。すべては選手を生かせる区間への配置にかかっている」と静かに7連覇を見すえる。


