| 鹿児島(赤) | 指 宿(朱) | 川 辺(青) | 日 置(濃緑) |
| 川 薩(うす青) | 出 水(濃紺) | 伊 佐(桃) | 姶 良(紫) |
| 曽 於(黄) | 肝 属(うす緑) | 熊 毛(うす茶) | 大 島(白) |
曽 於
第一工大勢ら軸に−大砲不在、全員でつなぐ
昨年は姶良と接戦を演じ2分55秒差の2位。チームをけん引した永田宏一郎が今年は抜け、戦力ダウンは否めない。しかし、力のある高校生の加入に刺激を受けた社会人らが奮起しタイムを伸ばすなど、全体的な底上げができた。「“大砲”はいないが、つないでいけるチーム」で、強豪に立ち向かう。軸は中野、谷口亮、平川の第一工大トリオに坂中伸、高校生の有馬を加えた5人だ。
大きな大会の出場経験豊富な中野は、外国人を除いて県内トップの記録を持ち、安心して任せられるチームのエース。谷口亮はアップダウンに強く駆け引きもうまい。平川は同窓のこの2人に刺激を受けて成長。初出場の九州一周駅伝で好走し自信をつけた。坂中伸も今年になって記録を伸ばし好調。有馬は昨年11月の県高校駅伝1区で区間賞の活躍を見せ、都道府県対抗駅伝にも出場し勢いに乗っている。
江川、假屋のベテランも健在で、若い選手が多いチームにとって2人の経験は貴重。明るい性格でムードメーカーの黒木、主将2年目の今西もアドバイザーとしての期待もかかる。安定感が魅力の鮎川、抜迫は展開を見て重要ポイントを任せられる存在。松下は九州一周駅伝出走後、調子を落とし気掛かりだが、上りの強さには定評がある。
日ごろ一緒に練習し刺激しあう田中、上川、森山。鹿国大コンビの坂中省、和田も、互いを意識しながら力をつけてきた。後藤は自己ベストを記録。林田は2年目でチームにとけ込んできた。昨年、最終選考で漏れた寄下は復帰にかけている。
高校生は1、2年生だけの若い布陣で、有馬を除き初出場。吉野は1年生ながら全国高校駅伝の鹿実チームでレギュラー入りした力を持つ。飛松、三原、谷口にも期待がかかるが、試合慣れしていないのが不安材料。独特の雰囲気にのみこまれなければ、本来の力が発揮できるはずだ。
肝 属
大学、高校勢が主体−層に厚み、上位争いも
社会人は9人だけという非常に若いチーム。大半を占める大学、高校生が鍵を握っており、選手層の厚みは前回より少し上回る。社会人組の頑張りが、うまく若手とかみ合えば、上位も争える。
原動力となる鹿屋体大4年の伊藤、吉川は、レースのけん引役。タイム的にもいい仕上がりで、大学生としては最後の大会だけに燃えている。体大勢の尾尻や神田、石井と、高校時代から県下一周で実力を発揮してきた鹿国大・假屋、第一工大・加治屋が本番までに体調を整え、奮起してくれることを期待したい。
前回故障で参加できなかった山元や、この1年で力をつけてきた福元、初出場組の上萩ら鹿実勢も元気。旧輝北町から加わることになった尚志館高・三島は、走るたびに力を伸ばしており、上下の実力差がなくなりつつある。
地元の南大隅・前田、鹿屋・臼山に加え鹿商・松元、樟南・尾長谷、鹿城西・福崎と、いろいろな高校から集まった。元気な高校生12人で全体が活性化。合宿など練習を楽しそうにこなして、選手の気持ちも盛り上がっている。高校生は予想以上の力を発揮する可能性の半面、安定した力を発揮できるかという不安な要素もある。
一方、コーチ兼任の最年長、立迫、堅実さに定評がある角、出場15回のムードメーカー吉田らはチームの兄貴分で精神的柱だ。経験に裏打ちされた計算できる走りは、強み。主将清水らが学生とのパイプ役も果たすが、20代半ばがいないのは弱点だ。前回長丁場を走った2選手が欠けたため、長い区間の起用法も難しいところ。
2年目の家長監督は「波に乗ると力以上のものを発揮する勢いと、雰囲気にのまれる精神的なもろさの両面を持つ」とみる。要所に力のある大学生、短い区間に高校生を配して一つ一つの区間を大事につなぎ、前半で流れに乗せていきたい考えだ。
熊 毛
大学勢の活躍期待−昨年の勢いで上位狙う
30人中24人が22歳以下と若いチーム。昨年、最下位脱出を果たした勢いで、さらに上位を見据える。川原監督は「前が見える位置で勝負」と昨年同様、序盤の流れに比重を置くチーム編成となる。
前回に比べ、高校生14人と数は変わらないが、出走回数や距離に制限のない3年生が減り、出走表づくりは難航した。しかし、昨年は故障などで出場できなかった松嶋、渡瀬、新田らが復調し、態勢が整ってきた。今年度は川原監督が当初から「自己ベストの15秒短縮」を目標に掲げ調整。それぞれ結果を出し全体的に仕上がりは上々だ。
特に成長著しいのが榎本。地元での練習のほか、鹿児島本土の大会にも積極的に参戦し力を付けてきた。「最近は走りに風格も出てきた」と首脳陣も若きエースに期待を寄せる。社会人1年目の園田も伸びてきた。練習量も豊富で、長距離にも対応できる。森田の奮起にも期待したい。
ベテラン勢では、転勤のために今大会で熊毛地区最後となりそうな主将古田が好調。自他ともに「近年で最高の仕上がり」と認める。大会直後に結婚式も控え、期するものは多い。最年長で屋久島のまとめ役・溝口は安定した走りが持ち味。一時体調を崩し、回復具合が気がかりか。松嶋、塩浦、寺田ら陸上自衛隊国分勢は、昨年まで選手だった加世田コーチがまとめており、計算ができる。
首脳陣を喜ばせているのが鹿大勢の台頭。鹿大長距離部主将の渡瀬を中心に鮫島、備、林、宇都とそろった。特に中距離選手でつなぎ区間を担う林、2年前に出走目前でインフルエンザに倒れ捲土(けんど)重来を期す宇都らに期待。
高校生は2年の鎌田、新田、羽生のトリオが軸。それぞれ2回の出走とも重要な区間を任されそうだ。粘りのある川脇、新設種子島高から初出場となる小倉のほか、橋口、日高大の1年生コンビにも伸びる要素はある。
大 島
主将軸にまとまり−高3トリオ飛躍楽しみ
選手層は昨年と大きく変わらない。大砲不在で長丁場区間で苦戦するだろう。しかし猛暑の夏合宿で2日間100キロを走り込むなど危機感を持って早い時期から取り組み、主将重野を中心に主力の自覚が高まってきた。
備監督は「総合力がアップしたとは思っていないし、持ちタイムも伸びていない。だが、5日間戦うこの駅伝に最も必要なたくましさ、強さはぐっとついているはずだ」と語る。
エースは重野。主将としてチームを引っ張り、この大会にかける意気込みは誰よりも熱い。下りが得意の山脇、潜在能力の高い山内健、安定感のある谷口の教員トリオは例年以上に好調。それぞれ15キロ前後の重要区間を担う。
急成長は石川と福元。37歳で出場2回目の石川は起伏の多いコースほど力を発揮する。初出場の福元はトライアスロンからの転身。10キロ32分30秒台の力を持っている。
44歳の備もまだまだ健在。5000メートル15分台の力を保持しており、チームの守り神として、その存在は大きい。
陸上自衛隊国分入りした川が復調してきた。ポイントとなる区間を受け持つ。社会人ではほかにベテラン佐多、下田、市田が調子を上げており、確実につなぎ役をこなしそう。牧野、里も調子が上向き。大田は昨年以上に力をつけている。
高校生は3年生3人に期待がかかる。鹿実3年の山田は強豪校でメンバー入りを果たした成長株。初日1区が約束されており、高校最後の大会にのぞむ。鶴翔高3年の春山、永里もチームの鍵を握る。特に春山は南日本10キロロードで地区2位、前年優勝とチーム内の信頼も厚い。3人は序盤の大事な区間に配置されそう。
「昨年は5日間とも出だしでつまずき、流れに乗れず力を発揮できないレースに終始した。今年はこの若い力に期待したい」と備監督は話す。


