'07/03/15 本紙掲載
馬毛島 米軍機訓練場候補に浮上

在日米軍再編に絡み、政府は米軍厚木基地の空母艦載機離着陸訓練場として西之表市の馬毛島を候補地の一つとして検討している。同島は現在、ほぼ全域を馬毛島開発(本社・東京)が所有。昨年から空港建設の設計測量のための伐採を進めている。今後の構想などを同社の立石勲社長(73)に聞いた。(種子島支局・三島盛義)
空港計画も推進
「政府からの打診はなく、報道陣に取材され知った。われわれも情報を聞きたいぐらいだ」 −候補地として名前が挙がったが地権者としてどう考えるか。 「一つの地域浮揚策としてあってもいい。県など地元から要請があれば、ビジネスチャンスととらえ前向きに検討したい。厚木基地を見に行ったが、周囲は住宅地で騒音も少ない。馬毛島と西之表市は13キロ離れており問題はない」 −島は国に売却するのか。 「馬毛島は15年かかって買った場所。土地は売らない。PFI(民間資金活用による社会資本整備)でやる」 −貨物専用飛行場の建設計画はどうなるのか。 「欧米から中国、インド向けの貨物仕分け空港を考えていた。しかし、既に上海に貨物空港ができ、チャンスを逃してしまった」 −空港建設計画は中止するのか。 「用途は別にして空港はつくる。(グループ主企業の)立石建設では出雲、新潟、羽田で空港建設の実績やノウハウがある。滑走路は南北方向4000メートル幅60メートル、東西方向2100メートル幅45メートルの2本。総工費は500−600億円」 −具体的な建設計画は。 「馬毛島に従業員が22人いる。2階建ての従業員宿舎を4月には完成させ、6月には6階建ての事務所ビルを建てる。学校用地も確保している。測量を行うための伐採は71ヘクタールが終了。今後90ヘクタールの伐採と測量を1年かけて行う」 −馬毛島にはマゲジカなど希少動物もいるが。 「シカにも生きる権利があり共生を考えていく。西海岸の約66ヘクタールを公園として残す計画だ」
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