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あなたと行きたい島がある きみに見せたい海がある
~鹿児島県最南端の島ヨロン島~

author: 町岡安博(更新日:2014年4月10日)

ヨロン島全景

「東洋の海に浮かび輝く一個の真珠」と評されるヨロン島

空からの絶景「東洋の海に浮かび輝く一個の真珠」

飛行機が高度を下げ、島の上空に差し掛かり、着陸のために旋回を始める。窓から下を見ると、そこにはエメラルドグリーンで染められた海と白砂の絶景が広がる。言葉では表現しつくせないその景色に感動しない人はいないであろう。

エメラルドグリーンの海

エメラルドグリーンの海

かつてこの島が「東洋の海に浮かび輝く一個の真珠」と表現されたことに、今でも心の中でうなずく。この空からの景色が国内でも有数の絶景であろうことは、多くの観光客の生の声からも間違いないと思う。

まるでオーストラリアのグレートバリアリーフのように、広範囲に渡りエメラルドグリーンの海に囲まれ、サンゴ礁のリーフでは白波が返り、くっきりと内海と外海の青色の違いが見てとれる。この島で生まれた島人で、仕事柄、島を出入りすることが多い私だが、この大海に浮かぶ「真珠」の美しさにはいつも感動させられる。




散歩道

南の島ならではの解放感と風の香りで、ただの散歩も一味違うものに

なにもしない贅沢なひととき

鹿児島から南へ563㎞に位置する周囲23㎞の隆起サンゴ礁の島、ヨロン島。サンゴ礁のリーフに囲まれた小さな島には、熱帯の花が咲き、エメラルドグリーンの海では、カラフルな熱帯魚が戯れている。

この島は昭和47年に沖縄が日本復帰するまでは、日本最南端の国境の島であった。沖縄本島の最北端・辺戸岬までは23㎞と、すぐ近くに沖縄本島を望むことができる。島の西側には、沖縄県の伊平屋島や伊是名島が見える。北には沖永良部島が見え、条件が良いときには徳之島まで見ることができる。

私はこの島で生まれ、高校を卒業後、進学・就職のために島を離れ、東京で暮らした。都会に出てみて、初めて自分が生まれ育った島の自然や海のかけがえのない美しさを実感するようになった。

ウドノスビーチ

ウドノスビーチから夕日を眺める

子供のころは、この海があることは当たり前で、夏になると海に魚を獲りに行くことが遊びと食材の確保を兼ねていた。大人になって、島外の人を海に案内するようになると、海中のサンゴ礁や熱帯魚を見て感動している彼らの姿を見て、海は魚を獲るだけのところという考えを改めるようになった。カラフルな熱帯魚を純粋な気持ちで楽しめるようになった。

もう一つ大人になって見方が変わってきたと思うのが夕日である。島で見る遠く水平線に沈む夕日は、その日の雲や空気の澄み具合によっていろんな表情を見せてくれる。白砂のビーチに腰を下ろし、のんびりと遥か遠くに落ちる夕日を眺める。やさしく打ち寄せる波の音をBGMに時間を忘れて黄昏(たそがれ)る、なにもしない贅沢なひととき。




宝石を散りばめたように輝く海と百合ヶ浜

宝石を散りばめたように輝く海と百合ヶ浜

地球の楽園~幻の白い砂浜「百合ヶ浜」

島でおすすめの場所は?と聞かれると私は「百合ヶ浜」を挙げるだろう。普段は海中に沈んでいて、春から夏にかけて大潮の干潮時に姿を現す「幻の白い砂浜」で、島の東側に広がる大金久海岸からグラスボートで渡ることができる。グラスボートの船底からは、ガラス越しに海底をのぞくことができ、そこからは白砂の砂州が織り成す美しい模様を楽しむこともできる。

15分くらいで百合ヶ浜に到着すると、そこはまさに幻の世界。四方360度が海に囲まれ、海面は太陽の光を受けて宝石を散りばめたようにキラキラと輝き、真っ白な砂浜に透き通った海水が寄せては返す。自然が創り上げた芸術作品、地球の楽園と言っても過言ではないだろう。透明から始まり、淡いエメラルドグリーン、そして濃いコバルトブルーまで、海の色彩がこれほどまでに豊な場所が他にあるだろうか?

この場所が他のビーチと違うところは、ゴミが一つも落ちていないこと。いつもは海の下に隠れているのだから当然なのかもしれないが、この幻の世界をさらに上質のものにしている。

グラスボートで百合ヶ浜に上陸

グラスボートで百合ヶ浜に上陸

百合ヶ浜では、星の形をした「星砂」や太陽の形をした「太陽の砂」を探すことができる。昔から、この場所で「年齢の数だけ星砂を拾えば幸せになれる」というロマンチックな言い伝えもある。ぜひとも探していただきたい。

もちろん海水浴を楽しんだり、マリンスポーツなども楽しめる。どこまでも続く青空の下、サンサンと輝く太陽の日差しを浴びながら、どこまでも透き通る夏の海で過ごす時間はこの上ない記憶として刻まれることだろう。

[メモ]ヨロン島観光ガイドのホームページでは、百合ヶ浜の出現予測を紹介しています




ふわふわかき氷

おもしろい触感とびっくりサイズが人気のふわふわかき氷

これは新触感?~びっくりサイズのふわふわかき氷

これから夏にかけて暑くなってくると食べたくなるのがかき氷。開放的な南の島で食べると、その味もまた格別。

ヨロン島の東側・赤崎海岸近くにある、海の家のようにオープンな雰囲気の食事処「味咲(みさき)」の名物が「ふわふわかき氷」。珍しいシロップとユニークなネーミングを施した多彩なメニュー、そして何よりびっくりなその大きさ。

ふわふわかき氷2

一人で食べるには…とたじろぐが、口に入れるとふわふわ不思議な触感の氷が、心地よい後味を残しながら溶けていく。私も今までいろんなところでかき氷を食べてきたが、このふわふわ食感はかなり楽しい。あっという間に完食してしまう、南の島の逸品だ。

はるか南方の大海原で、キラリと輝きを放つ一粒の真珠・ヨロン島。この小さい島には、悠々と流れる開放的な時間と、思わず言葉を失うような美しい自然や景観が、まだまだたくさん詰まっている。あなたと行きたい島がある。きみに見せたい海がある。ヨロン島があなたにとっての安らぎと感動の地でありますように。




町岡安博(まちおか・やすひろ)著者紹介

ヨロン島観光協会事務局長。島コーディネーター。島内の観光案内所では観光客に各種情報を提供、島外に向けては情報発信・観光PRなどを行っている。趣味はマリンスポーツと30年以上前から現在も続けている空手。与論島出身。

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奄美が大好き!なわたしが、旬の奄美をご紹介

あまみんちゅあまみんちゅ[no.23]
鶴 恵理香さん(天城町ユイの里テレビアナウンサー)

1998年開局の天城町ユイの里テレビは、町内の9割に迫る約2,700戸が契約視聴する人気の町営ケーブルテレビ。その6代目のアナウンサーを務める鶴さんの中学時代の卒業文集には「東京で声優として活躍した後、ユイの里テレビでアナウンサーになる」と書かれている。実際に、東京で声優の勉強をし、映像事務所を経て現職と、一見その言葉通りに歩んでいるように見えるが、本人曰く「アナウンサーになるのはまだまだ先の予定だったのですが…」と苦笑い。

ぜひ地元でアナウンサーをやってほしいと声がかかった時は、下積み生活の真っただ中。キャリアを積んでこそ地元に恩返しもできると考えていた鶴さん「まだ絶対無理、と3度も断りました」。しかし、結果的に熱意に押される形で就任。今やアナウンサーとしてだけではなく、声優の経験を生かして即興で町のゆるキャラに声をあてたり、町内の各種イベントの司会を担当したりと、すっかり天城町の"声"となっている。

「小さい所帯だから」と、企画から取材、編集まで、ほぼ全ての工程をこなせるようになった鶴さん。自ら企画し、この1月にスタートした『Dream Big』という番組は、小さな島の小さな町にいても「夢は叶えられる」ことを伝えたいという、長年温め続けた思いが詰められている。あまみんちゅサブ

おすすめの天城町トピックに話を向けると、6月に徳之島で開催されるトライアスロンを挙げてくれた。今年でなんと27回目を数え、チームで協力して走破する「リレー」や「駅伝」というクラスがあるユニークな大会だ。ユイの里テレビでも総力を挙げての取材を予定、鶴さんも元気で明るいレポートで「大会を盛り上げます」。(2014年4月24日)

あまみんちゅメイン

DATA

第27回2014トライアスロンIN徳之島大会

  • ~挑戦。 勇気、希望、そして強い心。
        掴んでみないか、この島で。
  • [開催日時]2014年6月29日(日)
  • [参加料](パーティー費・保険料を含む)
  • ①総合クラス20,000円(高校生10,000円)
  • ②リレークラス1チーム33,000円
  • ③駅伝クラス1チーム60,000円
  • [公式HP]第27回2014トライアスロンIN徳之島大会
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