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ディープなシマの情報を集約・発信!
ブログで知るシマの今

author: 麓 卑弥呼(更新日:2015年3月12日)

しーまブログ

現在進行形のシマのお話

「奄美群島」と聞いて、みなさんはまず何を思い浮かべるのでしょうか。
大島紬。島唄。黒砂糖。黒糖焼酎。青い海、青い空。サンゴ礁。ハブ…

いずれも奄美を構成する大切なキーワードです。このほかにも、琉球・薩摩・米軍とそれぞれの支配下に置かれた特異な歴史や伝統的な芸能・行事なども奄美を語る上で欠かせないものです。

しかしこうした歴史・文化や特産物などについては、すでにたくさんの報道や書籍、ガイドブックなどで紹介されてきているもの。今回は私どもが運営する奄美群島地域情報サイト「しーまブログ」を通じて知ることのできる、今、まさに現在進行形で起きている奄美群島の話題や楽しいことを紹介したいと思います。




Girl’s Party!!

幅広い世代の女性が集まって盛り上がった「Girl’s Party!!」

「島らしくおもしろいこと」への渇望

「しーまブログ」は、無料で誰もが開設できる「ブログ」というweb上の日記が集まる情報サイト。奄美群島在住者・出身者を中心に4000あまりのブログが登録されており、毎分毎秒、極ローカルで旬な情報が記事として投稿されています。

また、しーま編集部が独自に取材した記事などで作る「日刊しーま」というオリジナルコンテンツもあります。これらの記事とそれぞれのアクセス数を見ると、今シマで熱いもの、シマッチュ(島人)が興味を抱いていることなどをうかがい知ることができますので、そのいくつかをご紹介したいと思います。

島がちゃ「ガジャガジャ」

島がちゃ「ガジャガジャ」は、一回200円で楽しめるので大人から子供まで人気

まずは2014年3月に日刊しーまに掲載した「しーま×島がちゃプロジェクト始動!」という記事。「島がちゃ」とは、一人の若いシマッチュが手がけているプロジェクトで、豆に黒糖をまぶした昔ながらの島の郷土菓子(通称:豆ザタ、がじゃ豆)を、おもちゃのガチャガチャの中に入れて販売しているものです。彼の熱い思いとともにこれを記事にしたところ、発想のユニークさと現物のクオリティーの高さ、それでいてシマらしいゆるさも感じさせるエンターテイメント性に、多くの人が反応。「おもしろい!」「やってみたい!」というコメントが多数寄せられた人気記事となりました。ちなみにこの島がちゃは、現在も順調に設置場所を増やし、地元住民や観光客を楽しませてくれています。

また、ほかに印象に残っているのが2014年9月に奄美市名瀬で開催された「Girl’s Party!!」の日刊しーまレポート記事です。奄美大島在住の若い女性二人が「島は女性が楽しめる場が少ない!」と、奮起して作り上げた手作りの女子限定イベント。これもまた高いアクセス数と記事のシェア率を記録。前述の「島がちゃ」と同様、「何か島でおもしろいこと」を求めるシマッチュの切実な声がリアルに響いた2つの記事だったと感じています。







はげバード

驚いたときに思わず飛び出すこの言葉

ちょっとおもしろい「島らしさ」がいい

あともう一つご紹介したいのが、SNS(ソーシャルネットサービス)のLINE(ライン)の奄美関連スタンプについての記事「はげ~!奄美関連スタンプ続々」(日刊しーま、2014年12月)です。私自身が友人とのLINE時に出会った奄美らしいスタンプのユニークさに一目ぼれし、スタンプをつくった作者へのインタビューをまじえて紹介しました。

ミキ

友達の家に遊びに行くと出されるのが奄美のソウルドリンク・ミキなんです

「はげばーど」や「はい、まずミキ飲んでごらん」など、シマッチュであれば思わずくすりと笑ってしまうような島口(方言)とイラストで構成されたスタンプに、記事公開後瞬く間にアクセス&シェア数を伸ばしました。

シマに対する愛情が深く「島らしさ」を愛しているシマッチュたちですが、型にはまった”島らしさ”ではまったくおもしろくありません。このスタンプのように”ちょっとおもしろい”切り口と見せ方の大切さを実感する取材でした。また、この観点は観光を考える上でも大切なのではないかと感じています。




フリーペーパーも制作中

インターネットの世界を飛び出してフリーペーパーも続々制作中です

もっと島暮らしを楽しむために

島の生活はその地理的・気候風土的条件から、どうしても時には不便さや窮屈さを感じてしまうことがあるのは事実です。それでも、しーまに集まるブログを見ていると、島暮らしを楽しむたくさんのヒントを拾うことができ、だからこそ、毎日多くの人がしーまを訪れてくれているのだと思っています。

そんな「もっと楽しむ島暮らし」をコンセプトに、しーまが新たに企画したのが、奄美大島内在住の女性、ママ層に向けたフリーペーパーの制作です。観光ガイドには載らないディープな島レジャースポットの紹介や街歩きに立ち寄るカフェ特集、島暮らしにぴったりの購買システム・セミオーダーの提案や習い事特集などなど・・・とにかく島の生活を楽しむヒントがぎゅっと詰まった一冊にしようと、現在鋭意制作中です。

また紙面にとどまらず、ワークショップやイベント開催などを併催し、島で暮らす女性同士がつながれる場とコミュニティの創造も目指しているところです。

島だからできない、ではなくて島にあった形で、島だからこそできる生活スタイルを楽しく模索していきたいと思っています。4月1日には無事発行し、きっと奄美大島内各所に無料配布されていることと思います。奄美大島を訪れた際にはぜひ手にとっていただければうれしく思います。




麓 卑弥呼(ふもと・ひみこ)著者紹介

1977年東京生まれ。大学在学中に実習で訪れた与論島にはまり、同島をテーマに卒業論文も制作。卒業後は奄美大島にIターンし、新聞記者などを経て現在しーまブログ編集部員。尽きることのない島の魅力を日々探索し、発信していきたいと考えています。

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奄美が大好き!なわたしが、旬の奄美をご紹介

あまみんちゅあまみんちゅ[no.34]
高野 壮史さん(島とうふ屋店長、龍郷町)

コバルトブルーに輝く自然豊かな奄美大島の海。汲み上げたミネラル分たっぷりの海水のにがりから作る島とうふは、柔らかくて甘い。「島とうふ屋」は、そんな奄美の海を凝縮したとうふを使った島の郷土料理を振る舞う。「奄美食文化の伝承などと言えば大げさですが、島のとうふ屋にしかできないものを作りたい」と意気込む。

奄美市生まれ。中学校まで島で過ごし、高校から進学のため鹿児島県本土に移った。実家は「高野豆腐」として親しまれる高野食品。家業を継ぐとは思っていなかったという。しかし親元を離れてから、父と一緒に仕事がしたいと思うようになり、大学在学中に父から飲食店オープンを打ち明けられ、「手伝いたい」と帰郷した。

店のコンセプトは「昭和の大衆食堂」。奄美の里山を思わせる庭、昭和時代の看板などで昔懐かしさを演出、誰にでも気軽に立ち寄れる雰囲気作りを大切にする。家庭料理をメーンに据え、料金設定も地元を意識するが、「思いのほか観光客のお客さんが多くてびっくりした」と笑う。

奄美の「空気」がお気に入りだ。少年時代は、何もないと思っていた。しかし島を離れると、いつの間にか「本土での奄美」を探していた。そこで思い出すのが、友人と近くの海で日が暮れるまで泳いだり、釣りをして遊んだこと。「今更ながら、贅沢な環境で育っていたんだな、と感謝しています」あまみんちゅサブ

「奄美郷土食の再発見」「島とうふを全国に発信したい」という父の想いと気持ちは一緒。現在、飲食店は全てを任される。大好きな奄美にこだわるため、食材は島豚や島野菜など地元産を使い、地元農家はもちろん、異業種の仲間とも連携して、新メニューを考案する。「奄美の良さを伝えていければ」。熱い思いを胸に秘めている。

あまみんちゅメイン

DATA

「島とうふ屋」

  • 「島の家庭料理と豆腐、湯葉の創作料理」が売り。自家製ソースとあわせた豆腐ハンバーグと、奄美の保存食・塩豚を使った煮物が人気。豆腐コロッケや湯葉春巻き、豆乳わらびもちなど、豆腐を使った多彩な料理が楽しめる。奄美の旬を採り入れた週替わり定食は、奄美の季節を味わうことができる逸品。写真は、ゥワンホネ(豚骨)、おからイナリ・白和え・湯葉団子、湯葉天ぷらなどが入る人気メニュー、島とうふ屋定食(税込み1500円)。
  • [店舗情報]
    <住所>  鹿児島県大島郡龍郷町中勝1561-1
    <電話> 0997-55-4411
    <営業時間> 午前11時~午後9時(ラストオーダー)
    <定休日> 年末年始
    <HP> http://shimatoufuya.jp/index.html
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