台風5号 鹿児島県本土6日上陸の恐れ 2人死亡、7人けが

(2017 08/05 23:25)
道路が冠水し、通行止めとなった住用総合支所前=奄美市住用
 強い台風5号は5日、奄美地方と種子・屋久地方を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、屋久島近海でほぼ停滞した。鹿児島県などによると、南種子町で男性が海に転落するなど2人が死亡、風にあおられ転倒するなど7人が重軽傷。奄美大島を中心に土砂崩れや浸水が相次いだ。台風5号は勢力を保ち、ゆっくりと北上、県本土には6日夕に最接近するとみられ、上陸の恐れがある。鹿児島地方気象台は厳重な警戒を呼び掛けている。
 奄美では瀬戸内町で時間雨量149ミリを観測するなど、猛烈な雨が断続的に降った。屋久島では最大瞬間風速39.6メートルを観測した。
 5日午後1時45分ごろ、南種子町の島間港で、同町中之上の漁業中村克之さん(84)があおむけで浮いているのが見つかった。心肺停止状態で、約6時間後に死亡が確認された。死因は溺死。種子島署によると、同港に漁船を係留中、脳内出血を起こして海に落ちた可能性がある。
 屋久島では、4日に強風で転倒し意識不明の重体となっていた男性(67)が死亡した。
 住宅被害は床上床下浸水が瀬戸内町、龍郷町、喜界町で計36戸。一部破損は西之表市2戸。奄美大島や種子屋久では道路の全面通行止めが相次ぎ、奄美市と瀬戸内町、大和村で計12集落が孤立した。
 九州電力によると、午後10時現在、種子島や奄美大島、大隅半島で計1万1400世帯が停電している。
 海、空の便と鉄道は終日大きく乱れた。海の便は6日も、ほぼ全便欠航する見込み。桜島フェリーと垂水フェリーは状況に応じ判断する。空の便は、始発から少なくとも90便が欠航する見込み。JR九州の在来線も始発から運転を見合わせる。
 6日の予想最大風速は種子・屋久40メートル(最大瞬間風速55メートル)、十島村35メートル(同50メートル)、県本土30メートル(同55メートル)。
 6日午後6時までの24時間雨量はいずれも多い所で、県本土と種子・屋久500~600ミリ、奄美地方400ミリとみられる。
 気象台によると、台風5号は5日午前、奄美地方に最接近した。予報円の中心を通ると、県本土は6日朝までに暴風域に入り、同日昼すぎに種子・屋久へ最接近。中心気圧は5日午後9時現在970ヘクトパスカル。台風の速度は遅く、県内は7日まで、暴風雨の影響が残る。
【台風進路予想】


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