台風22号 鹿児島県本土に29日朝最接近

(2017/10/28 23:50)
高波が打ち付ける和瀬漁港=奄美市住用
 台風22号は28日、鹿児島県各地を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、奄美大島の南西海上を北上した。29日明け方から朝にかけて県本土と種子・屋久地方に最接近する見通し。鹿児島地方気象台は土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒を呼び掛けている。
 気象台によると、県本土と種子・屋久は29日未明までに暴風域に入り、奄美は明け方までに暴風域を抜ける見通し。同日午後9時までの24時間雨量はいずれも多い所で、県本土200ミリ、種子・屋久250ミリ、奄美200ミリの見込み。最大風速は県本土20メートル(最大瞬間風速35メートル)、種子・屋久と奄美は30メートル(同45メートル)と予想される。
 県によると、28日、奄美各地で最大瞬間風速40メートル以上を観測。肝付町と与論町では降り始めからの総雨量が150ミリを超えた。
 県内の海と空の便は同日、大幅に乱れた。離島航路が欠航したほか、桜島、垂水両フェリーも夜から運航を見合わせた。29日も海、空の便の一部で欠航が決まっている。JRの一部の列車は始発から昼すぎまで運休する。
 九州電力によると、28日午後11時現在、奄美群島で約3万400戸が停電している。
 県によると、同日午後8時現在、大崎、肝付、屋久島、喜界、与論、三島の6町村で62世帯77人が避難した。
 8月の台風5号で孤立状態になった奄美市住用の住民の多くは、台風接近前に市街地で買い出しをした。戸玉集落の漁師、諏訪原清高さん(72)は「雨で身動きが取れなくなると怖い」。枕崎市の枕崎漁港では漁業関係者が船の固定などに追われた。同市桜山東町の上村幸洋さん(38)は「備えはしっかりしておきたい」と話した。
 台風22号は28日午後9時現在、奄美大島の北北西約40キロの海上を時速30キロで北北東に進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートル。中心から半径150キロ以内が暴風域、北側560キロと南側390キロ以内が風速15メートル以上の強風域となっている。29日夕方までに県全域が強風域を抜ける見通し。
【台風進路予想】


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