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2005/10/08 本紙掲載

雲の形 どうして変わるの

喜入小3年(鹿児島市) 松田 遥(まつだ・はるか)さん

 家の近くでおもしろい形の雲を見つけました。どうして雲にはいろんな形があるのですか。また、雲はどうやってできるのですか。雲は天気や季節にも関係があるのですか。

お答えします 前田 利久(まえだ・としひさ)さん
鹿児島県総合教育センター研究主事

−上空の風の吹き方が影響−

 おもしろい形の雲ですね。山にかかる「かさ雲」にも見えますが、下に山が見えないので「つるし雲」かもしれません。
 雲の形は、「たてにのびる雲=積雲(せきうん)」と「よこにひろがる雲=層雲(そううん)」に分けられます。「たてにのびる雲」は、入道雲(にゅうどうぐも)や、わた雲などのようにモクモクとした形をしています。「よこに広がる雲」は、雨雲やうす雲などのように平らな形をしています。国際的(こくさいてき)には、これらの雲を10種類(しゅるい)に分けています。
 雲の形は、上空(じょうくう)の風がどのように吹いているかによって変わります。「たてにのびる雲」は、風が下から上に吹いているときにできる雲で、たとえば暖(あたた)められた空気がまわりより軽くなって上昇(じょうしょう)したときにできます。「よこに広がる雲」は、上空の風が強いときにできる雲です。
では、雲の正体は何でしょうか。
 山に雲がかかっているとき、その山に登ってみると霧(きり)がかかっています。霧は小さな水滴(すいてき)からできているので、雲も小さな水滴からできていると考えてよいでしょう。また、何千メートルも上空では気温(きおん)が低いので、小さな氷の結晶(けっしょう)になっていると考えられます。
 そこで雲をつくる簡単(かんたん)な実験(じっけん)を紹介(しょうかい)します。大きめのペットボトルを水ですすいで、線香(せんこう)の煙(けむり)をほんの少し入れます。ペットボトルの中には、目には見えませんが、水が蒸発(じょうはつ)した水蒸気(すいじょうき)という気体が入っています。その水蒸気と線香の煙がよく混(ま)ざるように振ってから、ペットボトルの口をくわえて一気に思い切り吸ってください。すると、ペットボトルが少しへこんで、中に白いもやもやとしたものが見えます。この白いもやもやとしたものが雲です。
 この実験から雲ができる条件(じょうけん)が分かります。まず、ペットボトルの中には水蒸気が充満(じゅうまん)しています。ペットボトルを吸って、中の空気が減(へ)ると気圧(きあつ)が下がり、このとき空気の温度(おんど)も下がります。空気がふくむことができる水蒸気の量(りょう)は、温度が下がると減ってしまいますので、空気がふくむことができなくなった水蒸気は、線香の煙の粒(つぶ)にくっついて小さな水滴になります。この小さな水滴が白いもやもやとした雲になったのです。
 空の上では、水蒸気をたくさん含んだ空気が上昇気流(じょうしょうきりゅう)にのって上昇すると、気圧が下がって温度が下がります。すると水蒸気が小さなちりやほこりなどにくっついて、小さな水滴になるのです。これが遠くから見ると白い雲として見えるのです。
 ですから、雲の形や高さを見ると、空の上で風がどのように吹いているか分かります。また、雲が見えるということで、上空にたくさんの水蒸気があるということも分かります。たとえば山に雲がかかると、水蒸気が増えたことが分かるので「山に雲がかかると雨」といった言い伝えが生まれたのです。
 漁師(りょうし)さんなど天気に影響(えいきょう)される仕事(しごと)の人は、とても雲の形に詳(くわ)しくて、天気予報(てんきよほう)もよく当たります。はるかさんもこの写真のように、いろんな形の雲を観察(かんさつ)すると、季節ごとの雲の違(ちが)いがよく分かって、天気予報ができるようになるかもしれませんね。



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