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2006/05/09 本紙掲載

動物はなぜいろんな模様なの

寿小1年(鹿屋市) 浜砂 梓恩(はますな・しおん)さん

 テレビ番組(ばんぐみ)を見ていたら、パンダやキリン、シマウマなど動物(どうぶつ)は種類(しゅるい)によっていろいろな模様(もよう)があることに気づきました。どうしてですか。

お答えします 吉田 光敏(よしだ・みつとし)さん
鹿児島大学農学部教授(家畜繁殖学)

−敵から身守り仲間見分ける−

 大変おもしろい質問ですね。しおんさんがいうように、自然界の多くの動物は斑点(はんてん)なりしまなり、皮膚(ひふ)に独特(どくとく)の模様を持っています。それは単にオシャレのためなのでしょうか? いろいろな模様がある大きな理由として、次の2つのことが考えられています。
 まず1つは、保護色(ほごしょく)としての役割(やくわり)。つまり、敵(てき)(捕(ほ)食者(しょくしゃ))や獲物(えもの)から見つかりにくくするのに、模様は大変役立ちます。
 動物園のように周囲に何もない場所や動物自体をズームするテレビ番組で見ると目立つように感じます。でも例えば、パンダがすんでいるところには雪が降り、岩がたくさんありますから、それらと同じ白、黒色をしていることでパンダは自分を目立たなくできます。目の周りが黒いのは、敵をびっくりさせる効果もあるようです。
 キリンの斑点も同じで、木が多く茂(しげ)るところでは目立ちません。シマウマのたてじまは、群(む)れをつくり暮らしていると、群れ全体の模様が交じって1頭1頭が分かりにくくなります。敵から狙われないための、いわばカムフラージュの役目をしているんですね。
 反対に、獲物を狙う側のトラやヒョウは、模様が風景にとけこむことで獲物に近づきやすくなるようです。
もう1つは、動物が仲間同士相手を見分けたり、子どもがお母さんを認識(にんしき)したりするのに模様は役立っているといわれています。ヒトの指紋(しもん)のように、同一の種であっても模様の濃(こ)さや数、配列(はいれつ)は1頭1頭違います。そのパターンを観察し記録しておけば、個体(こたい)を見分けることができます。
 最近の研究結果から、模様にかかわる遺伝子(いでんし)や色素(しきそ)をコントロールする化学(かがく)物質(ぶっしつ)の役割が明らかになっています。そのおかげで、動物の模様がもともとどこからやってくるのかも分かりつつあります。



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