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2006/06/27 本紙掲載

地球の核 動かないとどうなる

池田中1年(鹿児島市) 村山 博紀(むらやま・ひろき)くん

 映画「ザ・コア」を見て疑問に思いました。地球の内部はマントル、外核(がいかく)、内核(ないかく)でできているそうですが、映画のように外核が動かなくなるとどうなりますか。

お答えします 根建 心具(ねだち・むねとも)さん
鹿児島大学理学部物理科学科教授(同大教育センター長)

−海が消え磁場なくなる−

 地球のコア(核)が動かなくなったら、まず地震(じしん)が起きず、火山もなくなり、水が地下に染み込んで海はなくなるはずです。そして、磁場(じば)=磁石(じしゃく)のまわりにある他の磁石を動かす力=がなくなります。しかし図1のように、地球はまだ熱く内核は6000度もあり、外核は液体なので動いています。火星のように冷たくなり、コアが固まるには、何億年もかかります。
 核が動いていても磁場がなくなるときがあります。図2を見てください。ここ1万年の磁場は随分(ずいぶん)変動していますが、それだけではありません。松山基範(もとのり)という昭和初期の京都大学の先生は地球の磁場は逆転(ぎゃくてん)すると考えました(図3)。これまでの研究によると、500万年の間に20回逆転しています。最後に逆転したのは73万年前なので、いつ起こってもおかしくありません。なぜこんなことが起こるのか、あのアインシュタインですら「難しい」とうなったそうです。
 液体の外核が内核やマントルと作用しながら電気(でんき)を起こして磁場を作っています。マントルからの信号で逆転するという考えが有力ですが、まだ分かりません。博紀くん、将来研究してこの謎(なぞ)に挑戦してみませんか。
 磁場が逆転するとき磁場の力はほとんどなくなります。図2を見ると、地球の磁場は現在弱まっており、このままだと約2000年後には磁場がなくなる計算です。ただし、これまで磁場が全くなくなったことはなく、再び強まるでしょう。
 地球の磁場は宇宙(うちゅう)からの有害(ゆうがい)な物質(ぶっしつ)やエネルギーを防いで私たちを守っています。磁場が弱まると、脳の中の磁石で方角を知る渡り鳥が行き場を失ったりミツバチが異常行動(いじょうこうどう)を起こしたりするかもしれませんが、大量に死滅(しめつ)することはありません。地球の上空(じょうくう)に電気を帯びた場所があり、宇宙からのエネルギーをオーロラという光に変えるからです。



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