| お答えします |
川崎 安亮(かわさき・やすあき)さん
鹿児島大学農学部獣医学科助教授 |
−犬が古く縄文人には“家族”−
生活に役立てるために飼われた動物は、古い順に並べると犬、羊とヤギ、牛と豚、馬やロバとなり、一番新しいのが猫です。ペットとしてかわいがられるようになったのも、犬の方が古いようです。犬や猫を人が手をかけて増やすようになったのは、そんなに昔ではありません。最初のドッグショーは1859年、キャットショーは71年にイギリスで開かれています。
朋佳さんの好きな猫は、約4000年前の古代エジプトでは神様に近い動物とされていました。約3千年前からはネズミをとるため飼われるようになりました。約千年前にヨーロッパに広がり、日本では平安時代の「源氏物語(げんじものがたり)」に、もう猫をかわいがっていたことが書かれています。
人が猫を飼ったのはネズミをとるのが上手(じょうず)だから。猫は人に慣(な)れ役に立つようになりましたが、今も多くは野性(やせい)の心を持っています。ひとりでいるのが好きなのもそのためでしょう。
犬と人の付き合いは猫より古く、約3万年前には犬の化石(かせき)が見つかっています。人はいろんなタイプの犬を作り、約1万2000年前に牧羊犬(ぼくようけん)、猟犬(りょうけん)、小型犬、作業犬の4タイプに分かれました。見かけだけでなく性格(せいかく)や能力(のうりょく)も違います。
ひとりが好きな猫とは違って、犬は人とのつながりが非常に強く、人の目を気にする動物になりました。縄文(じょうもん)時代(じだい)後期(こうき)(4000−3000年前)の犬のお墓があることから、縄文人は犬に愛情を持っていたことが想像できます。家族のひとりだったのかもしれません。
猫の種類(しゅるい)は犬に比べとても少ないです。種類が違っても飼い方はだいたい同じで、家の中だけで飼えるし、散歩(さんぽ)も必要ありません。でも犬は種類で大きく違います。チワワなどは室内だけで飼えますが、ラブラドールレトリバーなどは毎日散歩が必要です。このような違いも、人と一緒に暮らしてきた長さが犬と猫で違うことを教えています。 |