| お答えします |
地頭方 一馬(ぢとうほう・かずま)さん
鹿児島サボテン・多肉植物の会会長 |
−少ない水を茎にため込む−
サボテンは南北アメリカ大陸の砂漠など雨が降りにくく、乾いた季節が長く続く場所に育ちます。形は、背の高い柱のようなものや、平べったくてうちわのように広がったもの、玉のように丸いものなどさまざまです。どれも茎が太くて大きくなっています。
砂漠も全く雨が降らないわけではなく、3、4カ月という短い雨期があります。また、暑い昼と夜の気温の差が大きいので、早朝には植物の表面や地面に露ができます。サボテンはそのような少ない水を上手に取り入れ、雨の降らない季節に水がなくならないよう、太く大きな茎をタンクにしてため込んでおくのです。水をたくさんためたサボテンの中身は90%以上が水になるほどです。
でも、ただ水をためこんでおくだけでは、夏の暑さで水分が蒸発してしまいそうです。普通の植物には茎を隠すぐらいの葉が付いていて、二酸化炭素を取り入れると同時に水分を外に出しています。サボテンに同じような葉があれば、せっかくためた水分が蒸発してしまいます。サボテンに葉ではなくトゲが付いているのは、食べられてしまわないように体を守る役割もありますが、余計な水分を出さないようにする役割もあるのです。
代わりに、二酸化炭素を取り入れているのが茎の表面です。表面には気孔と呼ばれる二酸化炭素の吸い取り口がありますが、水が出ていってしまう昼間には開かず、夜だけ開きます。また、気孔の数は普通の植物と比べて少ないので、水があまり蒸発しなくてすむようになっています。
ほかにも体の大半を地中に埋めて、表面だけ地表に出しているものもありますし、根が地面の深くまで伸びているものもあります。サボテンには2500ぐらいの種類がありますから、それぞれの特長を調べてみると面白いと思います。 |