| お答えします |
木原 宏一(きはら・こういち)さん
(鹿児島県警察本部・交通企画課警部補) |
−黒い道路で目立たせる−
横断歩道は、歩く人が安全(あんぜん)に道路を渡(わた)るためのものです。自動車の運転者(うんてんしゃ)は、横断歩道では一時停止(いちじていし)や徐行(じょこう)(ゆっくり走る)をするなど歩く人を守るように、「道路交通法(こうつうほう)」という法律(ほうりつ)で決められています。横断歩道の形や色は、その中の規則(きそく)で決まっています。
横断歩道は、車や人にわかりやすいことが大事で、黒い道路で目立つように白色のしま模様をしています。道路に線を引く機械(きかい)で、白い塗料(とりょう)(絵の具のようなもの)を地面に塗(ぬ)ってかきます。最近は、こまかいガラスの粒(つぶ)(ガラスビーズ)を入れ、夜には光を反射(はんしゃ)して目立つようにしています。
横断歩道は1920年、東京にできたのがはじまりです。路面電車(ろめんでんしゃ)の線路(せんろ)を横切るもので、「電車路線(ろせん)横断線」と呼ばれていました。法律で横断歩道の形が決められたのは60年。2本線やはしご型などになったあと、今の形になったのは92年です。はしご型は、白い線に囲まれた黒い部分に雨水がたまってすべるなどあぶなかったため変えました。世界ではほとんどの地域でしま模様です。イギリスではシマウマの名前を付けて呼んでいます。
横断歩道の前で、車がかならず止まってくれるとは限りません。特に交差点(こうさてん)を曲がる車は、歩く人に気付かないことがあります。「車の方が止まってくれる」「まだ渡れる」という思いこみはいけません。
横断するときは(1)かならずいったん止まる(2)右手をまっすぐ上にあげて車の運転者に合図を送る(3)「右、左、右」と確認(かくにん)する(4)道路のまん中までは右、そのあとは左を確認しながら渡る(5)走って渡らない−に気をつけて。最後に、止まった車の運転者に、ありがとうと言いましょう。
運転者は、ありがとうの一言でとても気持ちよくなれます。これからも、子どもたちを見かけたらきっと止まってくれるでしょう。ルールを守り、安全に渡りましょうね。 |