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2007/06/26本紙掲載

「はやぶさ」帰ってきますか

野里小4年(鹿屋市) 堂園 星子(どうぞの・せいこ)さん
同1年 美月(みづき)さん

 小惑星探査機「はやぶさ」が地球へ帰るのが遅れていますが、無事に帰ってこられますか。わたしたち2人を含む、世界88万人分の名前を刻んだプレートは、惑星「イトカワ」に届けられましたか。必ず地球に帰ってくることを信じ楽しみに待っています。

お答えします 阪本 成一(さかもと・せいいち)さん
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部対外協力室教授

−信じて待っていて−

 「はやぶさ」は、地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着地して石などを地球へ持ち帰るという世界初の仕事を任されました。「イトカワ」への離着陸や実験を繰り返す中で、体はボロボロになりました。仕事を終えた今、最後の力を振り絞り地球へ向けて飛行しています。帰り着くのは2010年6月ごろの予定です。世界88万人の名前を刻んだプレートは、ターゲットマーカーに入れ無事届けました。「イトカワ」に乗って一緒に太陽の周りを回っています。
 03年5月、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた「はやぶさ」は、順調にいくと07年6月地球に帰り着く予定でした。しかし、長旅で「イトカワ」に着くころは、姿勢制御装置が故障するなど疲れていました。さらに仕事を繰り返すうち燃料が漏れるなど、さまざまな不具合が重なりました。
 地球から「はやぶさ」の健康診断をすると瀕死(ひんし)の状態でした。人に例えると、体はふらふら、片足をくじき、立っているのがやっと。食べ物もほとんどない状態です。そんな中、07年4月地球へ戻り始めました。現在は、地球から直線距離で約6600万キロメートル離れた宇宙空間を飛行しています(5月末)。
 傷ついた体で3年間の飛行に耐えられるか、可能性は高くないかもしれません。さらに地球に帰れなくなるかもしれません。けれど地球に帰りたいと信号を送り続ける「はやぶさ」の気持ちがある限り、わたしたち研究者・技術者も声をかけ続けます。
 星子さん、美月さん、美しく楽しい天体を思い出させる名前ですね。わたしたちも「はやぶさ」が帰ってくることを信じ、全力で支えています。応援してください。



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