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2008/03/11 本紙掲載

ほ乳類はみんなへそがあるの

鹿児島大学付属小3年(鹿児島市)本田 侃也(ほんだ・かんや)君

 ぼくのおなかには、へそがあります。お母さんの中にいるとき、へそのおでつながって栄養(えいよう)をもらっていました。イヌやネコにもへそはありますか。海にいるクジラやイルカのおなかにも、へそを見ることができますか。

お答えします 吉田 光敏(よしだ・みつとし)さん
鹿児島大学農学部教授(家畜生産学)

−たいばん発達した動物だけ−

 とても大切なことに気づきましたね。かんや君のようにヒトと同じで多くのほ乳類(にゅうるい)の赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいる間、子宮(しきゅう)にできた「たいばん」という部分から、「へそのお」という管(くだ)を通じて栄養や酸素(さんそ)をもらって成長します。そして、「へそ」はへそのおがついていた場所のなごりです。イヌやネコも生まれるまでは、お母さんからへそのおを通じて栄養をもらって成長しますので、へそはちゃんとあります。
 ただし、イヌやネコのへそのまわりには毛(け)が多く、ヒトのように、はっきりとくぼんだ形ではないので、よーく見ないと気づかないかもしれません。ためしに、おなかをさわってみるとへそが見つかるかもしれません。
 クジラやイルカも生まれるまではお母さんからへそのおを通じて栄養をもらっているほ乳類ですので、生まれるとおなかのあたりにへそができます。そして、その周りには毛がないので、クジラやイルカのへそはイヌやネコよりも見つけやすいかもしれません。
 でも、クジラやイルカは水の中で生活しているので、ホエールウオッチングのように野生(やせい)の状態(じょうたい)だと、へそを観察(かんさつ)することはなかなかできません。水族館(すいぞくかん)などで飼育(しいく)されているイルカを観察(かんさつ)してみると、水そう越(ご)しにへそが簡単(かんたん)に見つかるでしょう。
 ところで、生まれた後の赤ちゃんをミルクで育てるほ乳類の中には、へそのない動物たちもいます。たとえば、カモノハシは卵(たまご)をうむのでたいばんがなく、へそは見られません。カンガルーやコアラも、とても不完全なたいばんしか持っていないので、はっきりしたへそはありません。つまり、へそはたいばんがよく発達(はったつ)したほ乳類だけが持っているものです。


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