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2008/04/08 本紙掲載

ダイコン煮るとなぜ透明に

伊敷台小3年(鹿児島市)
松田 竜朋(まつだ・りゅうほう)君

 僕のお母さんは、よくみそ汁を作ります。みそ汁にダイコンが入っているときに思ったのですが、ダイコンは生のときは色が白いのに、煮えたら透明になるのはどうしてですか。教えてください。

お答えします

橋永 文男(はしなが・ふみお)さん
鹿児島女子短期大学生活科学科教授


−水しみこみ光を通す−

 竜朋くんの言う通りいつもは白いダイコンですが、煮ると透明っぽくなりますね。透明になる理由をお答えする前に、まずはダイコンが白く見える理由から説明しましょう。
 ニンジンがだいだい色に見えたり、ホウレンソウが緑色に見えたりするのは、野菜にふくまれる色素(しきそ)のせいです。しかし、白いダイコンにはそのような色素がふくまれていません。ダイコンが白く見えるのは中にある空気のせいです。
 ダイコンの中には細かな空気の泡がたくさんあって、そこにいろいろな色の光がさまざまな角度から当たって乱反射するので白く見えるのです。
 次に煮ると透明になるのはなぜかお答えします。
 ダイコンを煮るとダイコンの中にあった空気が飛び出し、そのあとに水がしみこんできます。
 水はあらゆる色の光を通すので透明に見えます。煮ることによって、水がダイコンの中に入っていくと、光を反射できなくなりダイコンは光を通すようになっていき、しだいに本来の白色が消えていきます。
 でも、ダイコンをただ水に入れただけでは白いままですね。
 それは生のときはダイコンの細胞(さいぼう)が働いているからです。膜が細胞の中の水や分子の量を調節しているので水がいっぱい入りこんでくることはありません。
 でも煮ることによって、細胞は死んでしまい、水の移動を調節する膜も壊れて働かなくなり、水がじわじわと中に入りこんでくるのです。
 身近な例をあげると、白いティッシュや和紙に水をつけると、透明っぽく見えるようになります。これもダイコンのときと同じように、水が繊維(せんい)と繊維の間に入り込んで、光を反射する面が少なくなるからです。


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