2016/11/12 本紙掲載 

第64回学校新聞コンクール

 第64回学校新聞コンクール(南日本新聞社主催、鹿児島県教育委員会後援)の受賞校が決まった。中学校の部1席は鴨池(鹿児島市)の学年新聞「鴨池魂」。2席は口之島(十島村)の「タモトユリ」、3席は伊敷(鹿児島市)の「翌檜(あすなろ)新聞」が輝いた。高校の部は鹿児島南(鹿児島市)の「鹿南タイムズ」が1席を受賞。2席には種子島(西之表市)の「種子高新聞」、3席には加治木(姶良市)の「加高新聞」が選ばれた。表彰式は19日午後1時半から南日本新聞会館である。

中学の部
1席鴨池中 鴨池魂
2席口之島小中 タモトユリ
3席伊敷中 翌檜新聞
高校の部
1席鹿児島南高 鹿南タイムズ
2席種子島高 種子高新聞
3席加治木高 加高新聞
審査総評

特色あふれ甲乙つけ難い

鹿児島県教育委員会義務教育課義務教育係
田宮弘宣 主任指導主事

【中学校の部】 今年も審査には悩まされた。それぞれの色合いや味わいがあり、甲乙つけ難かった。
 1席の鴨池中学校1年生の「鴨池魂」は、読者を引き付ける見出しや記事のレイアウトの仕方など、新聞作りの基本がしっかりしており、1年生ながら大したものだと感心させられた。各号の内容から、読書に親しむことを重視している様子が伝わってくる。
 2席の口之島小中学校「タモトユリ」は、見ていて楽しくなる紙面で地域の人々にも愛されていることが分かる。「タモトユリ調査隊」は、今回は「仕事に迫る」シリーズ。ほっとさせられる4コマ漫画も受け継ぎつつ、新しい試みも取り入れている。
 3席の伊敷中学校「翌檜(あすなろ)」は、紙面構成や見出しに工夫があり、分かりやすく読みやすい。郷土の歴史を取り上げた特集も興味を引く。生徒会の窓は、社会の出来事にも目を向けつつ中学生らしい視点での主張があり頼もしい。
 他の学校でも新聞を発行しているところは多いだろう。本コンクールへの応募や新聞記者の出前講座を活用するなどして、よりよい新聞作りに取り組むことで、言葉や表現へのこだわり、伝える工夫や技を学ぶ機会が広がることを期待したい。

高校生らしい視点目立つ

鹿児島県教育委員会高校教育課高校教育係
内西昭文 指導主事

高校の部】 学校行事や部活動における活躍に加えて、地域や社会の話題に目を向け、高校生ならではの視点で深く掘り下げて取材し、読者に情報を発信しようとする記事が多かった。
 1席の「鹿南タイムズ」(鹿児島南高校)は、戦争の記憶を後世に伝える「田辺航空工業」の特集や、選挙権年齢引き下げに関する選挙前後の1面記事は、学校新聞の深化を感じさせ、構成力や文章力ともさらに進歩している。次回作が待ち遠しい魅力ある紙面作りとなっていた。
 2席の「種子高新聞」(種子島高校)は、学校や地域の話題を丹念に取り上げ、社会への関心を高めようという意欲が感じられた。創立10周年を迎えた学校の新たな息吹を予見させる紙面構成となっていた。
 3席には「加高新聞」(加治木高校)が続いた。学校行事の様子を丁寧に取材し、さまざまな特集記事には読者の関心を高める工夫が見られた。
 高校生が学校新聞を通し、学校のみならず地域や社会の話題を身近に感じることで、書き手と読み手双方の社会的な見方や考え方の成長が見込まれる。その役割を自覚しながら取材し、わかりやすく説得力のある学校新聞が発表されることを今後とも望みたい。