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桜島の概要

 桜島は鹿児島県の鹿児島湾、姶良カルデラの南の縁に位置する。不規則なだ円形火山で南北9.5キロ、東西12.2キロ、周囲約55キロ。北岳、中岳、南岳からなり、標高はそれぞれ1117メートル、1060メートル、1040メートル。霧島錦江湾国立公園に指定されており、約5000人が火山と共に暮らしている。

 もともとは島であったが、1914年(大正3年)1月12日から始まった大噴火で、幅約360メートル、深さ約75メートルの瀬戸海峡が溶岩で埋まり、大隅半島と陸続きになった。山麓は過去の噴火による溶岩の流出で形成された溶岩原になっている。

 現在の活動は1955年の南岳山頂火口の爆発から続いており、2006年6月には昭和火口(南岳東側斜面)が60年ぶりに活動を再開した。半世紀以上も休みがない火山は国内では最近例がない。

 2009年から活動が活発化し、年間の爆発回数は2009年545回、2010年896回と増え続け、2011年には996回と3年連続で記録を更新した。

 現在、南岳山頂火口と昭和火口の両火口から半径2キロ以内の一般客の登山は禁止されている。

有史時代の主な桜島の噴火
764~66年
天平宝字噴火
海底噴火。民家埋没62戸、死者80人
1471~76年
 文明噴火 
山腹、海底噴火。地震。死者多数。溶岩、軽石、火山灰など噴出物計約12億立方メートル
1779~82年
 安永噴火 
山腹、海底噴火。地震。地盤沈下。津波。土石流。死者163人。新しい島出現。溶岩、軽石、火山灰など噴出物計約21億立方メートル。81年、海底噴火による津波で死者8人。以降、99年まで噴火の記録
1914~15年
 大正噴火 
山腹噴火。地震。火砕流。津波。地盤沈下。死者58人。溶岩、軽石、火山灰など噴出物計約20億立方メートル
1939年10月26日 南岳東斜面から噴火(昭和火口ができる)
1946年3月9日
 昭和噴火 
昭和火口から溶岩流出。噴出物計約2億立方メートル。5月、海岸に溶岩到達。土石流で1人死亡
1955年10月13日 南岳爆発。1人死亡。以降活動が継続し60年をピークに徐々に低下
1972年9月13日 南岳で噴火、大量の降灰。噴火活動が激化。74~92年は年500万~2000万トン、93年以降は年100万~400万トン、2001~05年は年50万トン以下の火山灰を噴出
2006年6月4日 昭和火口が活動再開
2011年 3年連続で年間爆発記録更新(996回)
2012年 年間爆発回数 885回
2013年 年間爆発回数 835回
2014年 年間爆発回数 450回
2015年 年間爆発回数 737回
2016年 年間爆発回数 47回
2016年7月26日の爆発的噴火を最後に噴火は発生せず
※「桜島大正噴火誌」(1927年、鹿児島県)、「1914桜島噴火報告書」(2011年、中央防災会議)、「桜島火山大正噴火の記録」(2006年、安井真也ら)など参考。