373桜島トップ

噴火警戒レベル・避難情報

 噴火警戒レベルは、火口からどれだけの範囲に火山噴火による危険があるかを5段階で示す。噴石、火砕流、溶岩流などが直接居住地域にも及ぶ、つまり、人命に危険が出る可能性が高まると、レベル4以上になる。


桜島の噴火警戒レベル

レベル 火山活動の状況 住民への対応 想定される現象や過去事例
避難
居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生、または切迫している 全島の避難勧告、指示
  • 対象噴火などの全島に影響する溶岩流や火砕流、噴石飛散
危険な居住地域の島内または島外避難勧告、指示
  • 昭和噴火のように一部居住地域に溶岩流や火砕流が到達、または切迫
  • 居住地域に噴石が飛散
避難準備
居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生する可能性が高まっている
全島の島外避難準備情報。災害時要援護者は避難開始
警戒が必要な居住地域で島内または島外避難準備情報
  • 噴火活動が高まり噴石や火砕流、溶岩が居住地域に達するような噴火の発生が予想
  • 大正噴火前日の有感地震多発や昭和噴火の溶岩流出前の噴火活動の活発
入山規制
居住地域近くまで影響を及ぼす噴火が発生、または発生が予想される 状況に応じて災害時要援護者に島内または島外への避難準備の呼び掛け
  • 火口から半径2キロ以内で噴石の飛散や火砕流が到達
火口周辺規制
火口周辺で影響のある噴火が発生、または発生が予想される
  • 火口から半径1キロ以内で噴石の飛散
平常
火山活動は平穏。火口内で火山灰の噴出などが見られる
  • 1950年~55年のうちの静穏期

桜島島民の避難先

避難先 地域名
鹿児島玉龍高校
桜島赤水町
桜島赤生原町
鹿児島中央高校
野尻町
持木町
鶴丸高校 桜島武町
名山小学校
中央公民館
東桜島町
山下小学校
古里町西
古里町東
有村町新古里
松原小学校 有村町
城南小学校
黒神町塩屋ヶ元
黒神町宇土
長田中学校
高免町浦之前・東園山
高免町西園山
高免町高免
新島町
大龍小学校 桜島白浜町
甲東中学校
桜島二俣町
桜島松浦町
清水中学校 桜島西道町
城西中学校
桜島小池町
桜島横山町
天保山中学校 桜島藤野町

観光客「要援護者として誘導」

 鹿児島市地域防災計画では、土地勘がない観光客を、一人で避難できない高齢者や障害者と同じ「災害時要援護者」と位置付けて、避難誘導を行うことにしている。
 呼びかけは、防災行政無線と消防車両のスピーカーのほか、エリア内の携帯電話に一斉送信される緊急速報メールサービスを活用する。
 島民と同様に最寄りの避難港からフェリーや漁船で対岸の鹿児島市街地に渡る。

逃げ遅れ「支所、学校に一時避難」

 荒天などでフェリーが接岸できず、島外脱出できない場合は、島内の7小中学校と鹿児島市の桜島・東桜島の2支所、退避舎などに一時的に避難する。
2支所は食料(米300食)、水(520リットル)、毛布(110枚)を備えるが、学校などには備蓄はない。
住民対応について市危機管理課は「島に残った支所職員と消防分遣隊員らが行うことを想定している」としている。

全島で火砕流・噴石恐れ、火口は予測できず

 桜島には、過去の大噴火を踏まえて、将来の大噴火で被害が及ぶ範囲を予測・図示した火山ハザードマップがある。危険から命を守る日ごろの備えの第一歩として、マップで火山災害を正しく理解することが重要になる。

  マップには四つの円が描かれている。最も大きい円は直径50センチ以上の大きな噴石が飛んでくる可能性がある範囲。次に大きい円は火砕流、熱風の到達する危険がある範囲だ。
過去の大噴火では山腹に火口がいくつもできた。新火口の位置は予測できず、いろんな場所に想定する必要がある。このため、噴石や火砕流は島内のほぼ全域で起こる危険があり、全島避難が必要な理由が分かる。
メーンの災害予想区域図のほか、避難先、過去の大噴火などの情報が入っている。鹿児島市周辺で震度6程度の地震が起きる可能性も記されており、対岸の住民も目を通しておくことが必要だ。同市のホームページで見られる。