'08/01/28 本紙掲載
■ (中) 鍵握るバッテリー
中迫俊明監督は2006年夏の甲子園4強チームと今のチームを比較し、こう答えた。「野手7人の力は2年前より上。あとはバッテリーの出来が鍵を握るでしょう」
エース内村尚弘は177センチ、78キロのがっちりとした体。右上手から最速140キロ超の速球、切れのいいスライダー、カーブなどの変化球を投げ込む。鴨池中時代から速球派として県内外の注目を浴びていた。「中学生の甲子園」といわれる全日本少年軟式野球大会8強の原動力にもなった。
昨秋の九州大会でも準々決勝で失点1、11奪三振で完投。優勝候補の沖縄尚学に敗れた準決勝も13奪三振。試合後、相手主将に「予想以上にいい投手で印象に残った」と言わしめた。
チームの屋台骨ともいえる存在だ。それがなぜ“不安材料”なのか? 理由は制球力。公式戦で80回3分の2を投げて74奪三振、47四死球。おおざっぱに言えば1イニングで1つ三振を奪うが、四死球も2イニングに1つ出す勘定だ。中迫監督は制球力を重視する。「球が速くても、投げてみなきゃストライクが入るか分からんのでは投手といえない」。試合に勝ってもそう嘆く声をよく聞いた。
制球の乱れの原因。軟式と硬式のボールの違いに慣れなかったことや、センターだった甲子園での活躍で投手としての始動が遅れたこと、さらに性格も影響する。優しい顔つきとは裏腹に気が強い。ピンチになるほど燃え、力で抑えにかかろうとする。
それが九州大会で一皮むけた感がある。初戦で10四死球を与え途中降板。すると「肩の力を抜いて力まないように。ボールを体の前で投げることだけ意識した」と2戦目からフォームを修正した。中迫監督も「四死球を出してもいいから気持ちを楽に」とアドバイス。内村の本来のよさを引き出した。
それが甲子園をたぐり寄せる快投につながった。内村は「あのときのフォームを基本に微調整しています」と手応えを感じている。1年の夏は外野から見た甲子園だった。「マウンドからはどんな景色なんだろう。わくわくします」
その内村を支えるのが捕手の橋本和也だ。1年秋からレギュラー。甲子園4強チームでマスクをかぶった鮫島哲新の後を受け継いだ。「哲新さんはすごい先輩。最初はプレッシャーでした」。存在感が大きかっただけにどうしても比較される。「同じことはできない。自分のプレーを磨くことに集中しています」
配球や、ボール球をストライクに見せるキャッチング技術など地道に努力。中迫監督も「着実に成長している」と認める。九州大会での内村の好投は橋本が引き出した面もある。今の課題は送球。九州大会準決勝で6盗塁を許した。「昨年末、哲新さんにスローイングの仕方を教わったのでそれを練習しています」。169センチ、68キロ。鮫島より一回り小柄な体で、先輩に負けないプレーを甲子園でやってのけるつもりだ。
エース内村尚弘は177センチ、78キロのがっちりとした体。右上手から最速140キロ超の速球、切れのいいスライダー、カーブなどの変化球を投げ込む。鴨池中時代から速球派として県内外の注目を浴びていた。「中学生の甲子園」といわれる全日本少年軟式野球大会8強の原動力にもなった。
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チームの鍵を握る内村尚弘投手(左)と橋本和也捕手 |
チームの屋台骨ともいえる存在だ。それがなぜ“不安材料”なのか? 理由は制球力。公式戦で80回3分の2を投げて74奪三振、47四死球。おおざっぱに言えば1イニングで1つ三振を奪うが、四死球も2イニングに1つ出す勘定だ。中迫監督は制球力を重視する。「球が速くても、投げてみなきゃストライクが入るか分からんのでは投手といえない」。試合に勝ってもそう嘆く声をよく聞いた。
制球の乱れの原因。軟式と硬式のボールの違いに慣れなかったことや、センターだった甲子園での活躍で投手としての始動が遅れたこと、さらに性格も影響する。優しい顔つきとは裏腹に気が強い。ピンチになるほど燃え、力で抑えにかかろうとする。
それが九州大会で一皮むけた感がある。初戦で10四死球を与え途中降板。すると「肩の力を抜いて力まないように。ボールを体の前で投げることだけ意識した」と2戦目からフォームを修正した。中迫監督も「四死球を出してもいいから気持ちを楽に」とアドバイス。内村の本来のよさを引き出した。
それが甲子園をたぐり寄せる快投につながった。内村は「あのときのフォームを基本に微調整しています」と手応えを感じている。1年の夏は外野から見た甲子園だった。「マウンドからはどんな景色なんだろう。わくわくします」
その内村を支えるのが捕手の橋本和也だ。1年秋からレギュラー。甲子園4強チームでマスクをかぶった鮫島哲新の後を受け継いだ。「哲新さんはすごい先輩。最初はプレッシャーでした」。存在感が大きかっただけにどうしても比較される。「同じことはできない。自分のプレーを磨くことに集中しています」
配球や、ボール球をストライクに見せるキャッチング技術など地道に努力。中迫監督も「着実に成長している」と認める。九州大会での内村の好投は橋本が引き出した面もある。今の課題は送球。九州大会準決勝で6盗塁を許した。「昨年末、哲新さんにスローイングの仕方を教わったのでそれを練習しています」。169センチ、68キロ。鮫島より一回り小柄な体で、先輩に負けないプレーを甲子園でやってのけるつもりだ。
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