(延長15回規定により引き分け)
(平)川口、松田、小林−児玉
(鹿)内村−橋本
▽二塁打 石神、荒竹▽残塁 平11鹿14▽併殺 平3(浮気−河野−福田)大當=3回(児玉−丸本)=6回(松田−河野)=9回、鹿0▽暴投 内村=4回、小林=14回▽ボーク 内村=10回
▽審判(球)若林、田中博、鹿多、河合
▽試合時間 3時間8分
【評】鹿工、平安が互いに譲らず、延長15回で決着がつかなかった。
鹿工はリードを許した直後の7、10回に、いずれも追いつく粘りを見せた。2点を追う7回は、橋本の中前打を足場に梶丸の一塁強襲の適時打などで同点。再び1点先行された10回は、先頭福迫が死球で出塁すると梶丸が犠打で送り1死二塁。続く中道が左前適時打を放ち走者を返した。だが、延長での再三のサヨナラ機は生かせなかった。
右腕内村は緩急をつけた配球が光り、194球を投げ完投。5回まで無安打に押さえ込み、終盤も力強い直球を軸に要所を締めた。
平安は7回に先制し、2−2の10回には青木の適時内野安打で勝ち越したが、逃げ切れなかった。
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| 【3回戦 平安−鹿児島工】延長15回裏鹿工1死二塁、石神の中前打で二走内村が本塁を狙うもタッチアウト=甲子園 |
初陣・鹿児島工は、出場36回の古豪相手に粘り強く戦った。延長15回、3時間を超える息詰まる熱戦。だが、再三の勝ち越し機を生かせず勝利を逃したナインは悔しさをにじませた。
「あんな強烈なバントシフトは初めてで戸惑った。ボールに集中できなかった」と中迫俊明監督。鹿工の攻撃で、バントの場面が想定されると相手の一塁手、三塁手が猛然とダッシュ。3回、6回といずれも先頭打者が出塁したがプレッシャーでバントを決められず、中盤まで攻撃のリズムをつくれなかった。
延長に入ってからは、あと一押しがなくサヨナラを逃した。11回以降、4度得点圏に走者をおいたが、相手センターの好返球にあうなど本塁が遠かった。14回1死3塁の場面では、ライトへ浅いフライが上がり、タッチアップかと思われた。一瞬の判断で走塁をためらった三走の大當は「本塁に行けばよかった」と悔やんだ。
それでも、リードされてはすぐさま追いつく意地を見せた。2点を追う7回は2死から大當、福迫がボテボテの内野ゴロながら全力疾走し好機を広げ、続く梶丸の同点適時打を呼んだ。延長10回には1死2塁で中道が「何とか打ちたかった」と外角に甘く入った直球を見逃さなかった。打球はショート横を破る同点打となり、ベンチ、アルプススタンドを興奮させた。
再試合は中1日を挟み疲労も心配されるが、194球と力投した内村は「きょう以上の投球をしたい」。主将田代は「みんな力んでいたから平常心で臨みたい」と静かに闘志を燃やした。
(運動部・清水裕貴)