(鹿)石堂−橋本
(平)川口−児玉
▽三塁打 児玉▽残塁 鹿7平3▽併殺 鹿0平0
▽審判(球)若林、田中博、小谷、河合
▽試合時間 1時間32分
【評】鹿工は中盤の好機を生かせず、安打数で上回りながら無得点に終わった。4、6回はいずれも先頭打者が出塁し、得点圏まで走者を進めたが、相手の堅守に苦しんだ。左腕石堂は1点こそ許したが、抜群の制球力で完投。5回以降はすべて3者凡退に抑えた。
平安は4回2死から児玉が三塁打を放ち、河野の中前打で決勝点を挙げた。左腕川口は被安打6の完封。1、6回は先頭打者を出したが、バントシフトが奏功し、走者を2封した。また、けん制の多用で打者の打ち気をそいだ。
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| 【3回戦 鹿児島工―平安】6回表鹿工2死一塁、内村が左前打を放ちチャンスを広げる=甲子園 |
鹿児島工は延長15回で引き分けた試合同様、先頭打者が出塁しても送りバントによる進塁を阻まれた。得点圏に走者をおいた好機も凡退に終わるなど拙攻が目立った。堅い守りで1点差の引き締まった試合を展開したが、夏に課題を残した。
初回は大當、6回は福迫と先頭打者がともに初球を中前打し、好機をつくった。しかし、続く打者がバントの構えをすると相手の三塁手や一塁手が猛然とダッシュ。ボールを転がす範囲が狭められ、いずれも進塁できず攻撃をたたれた。中迫俊明監督は「相手はバントに対するスピードが速かった。鍛えられていた」と脱帽。主将田代も「好守備に阻まれて攻撃のリズムをつくれなかった」と振り返った。
得点圏に走者をおいた場面では、緩急を使って低めに丁寧に投げ込む相手投手に手を焼いた。再三けん制球を放られ、打つタイミングもずらされた。2度の好機に3振を喫した橋本は「きょうは変化球が低めにきていた。前の試合は3安打だっただけに悔しい」とくちびるをかんだ。
それでも守備陣はショート梶丸、サード石神を中心に堅守が光り無失策。初先発ながら力投した石堂をもり立てた。「守備では負けていなかった」と田代。甲子園の全3試合を通じ、中迫監督は「力を出し切りよくやってくれた」とナインをたたえた。
夏に向け福迫は「バントの技術をあげることと、大事なところで楽に落ち着いて打てるようになること」と反省点をあげ、雪辱を誓った。悔しさをバネに、さらなる成長を期待したい。
(運動部・清水裕貴)