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第86回全国高校サッカー選手権大会鹿児島県大会

戦術向上 激戦相次ぐ/指導者育ち水準底上げ
総 評
 第86回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会は4日、鹿児島実の2年ぶり23度目の優勝で幕を閉じた。“戦国時代”にふさわしく、上位校の実力が伯仲。見応えがあり、全国的にも高いレベルの試合が相次いだ。激戦を経て、鹿児島県高校サッカー界全体が底上げされたといえそうだ。
(運動部・川野裕和)
【決勝 鹿児島実−神村学園】大勢の観客が見守る中、熱戦を繰り広げる選手ら=県立鴨池陸上競技

王座奪還を果たした鹿実は、尻上がりに調子を上げてきた。特に準決勝の鹿児島城西戦、決勝の神村学園戦では全員が最後まで運動量を落とさず、スローガンの“疾風怒濤(しっぷうどとう)”にふさわしい試合を展開した。無冠に終わった昨季と違い、鹿実魂の復活を印象づけた。

準優勝の神村は、5試合で計40得点と圧倒的な攻撃力が際だった。高い個人技と完成されたチームプレーを武器に、佐賀インターハイ4強。プリンスリーグ九州でも1位で1部昇格を決めた。「みせる攻撃サッカー」にこだわる姿勢は、県内サッカー界に新風を起こしたといえよう。

3位の鹿城西、出水中央も健闘をみせた。鹿城西は、U−17日本代表候補のFW大迫勇を中心に、レベルの高いパスサッカーを展開。準決勝ではクロスバーに嫌われる不運もあったが、迫力のある攻めをみせた。出水中央は、県総体に続き初の4強入り。部員数25人の小所帯ながら、結束のよさで躍進を遂げた。

鹿実1強時代から、複数校がしのぎを削る時代になった鹿県内。30、40代の指導者が育ち、戦術的にしっかりしたチームが増えたことでレベル向上につながったのではないか。選手も間近でハイレベルな試合を見ることで、刺激を受ける部分は大きい。関係者からは「鹿児島を制すれば全国でも通用する」との声も聞かれた。激戦を勝ち抜いた鹿実の健闘を期待したい。

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