[鹿児島県代表の横顔]

【鹿児島代表の横顔】鹿児島実 強力打線 高い得点力/4番綿屋は打率トップ

(2016-03-12)
「一丸となって戦う」と意気込む鹿児島実の選手

 第88回選抜高校野球大会は20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。鹿児島県からは、5年ぶり9度目となる鹿児島実が出場する。
 鹿実は打線の得点力が高い。昨秋の九州大会では最初の2試合を2けた得点のコールド勝ちで4強に入り、選抜大会出場につなげた。県、九州大会計9試合で1試合平均8.8得点は出場校中4位。チーム打率も3割6分3厘と高い。
 強力打線の中心は主将で4番の綿屋。180センチ、87キロの左の大型スラッガーは昨秋の9試合で、29打数18安打20打点、4本塁打と打ちまくった。打率6割2分1厘は出場全選手中トップ。主に5番を打つ左の板越も鋭いスイングで打率4割を残した。好機にも強い。ともに昨夏の甲子園からレギュラーで経験は十分だ。
 九州大会で1番に入った左の中村は俊足強打で、出塁に期待がかかる。綿屋に次ぐ打点を挙げている追立や、井戸田智、喜岡ら右打者が当たると、打線は一層厚みを増す。一発がある西野、しぶとい打撃の加川も出場をうかがう。
 投手は、右上手の丸山、右下手の谷村を相手打線によって使い分ける。丸山は冬場の走り込みで体を鍛え上げ直球の威力が増した。スライダーを交えて緩急をつける。谷村は多彩な変化球で的を絞らせない。切れのある球を投げる右上手の泰も控える。捕手の井戸田貴は冷静なリードを見せる。
 守備は、昨秋の9試合で4失策と内外野ともに鍛えられている。得点力はあるだけに、いかに投手を中心に守れるかが鍵になる。併殺や外野からの中継など連係プレーを確実にこなして、アウトを重ねたい。
 冬場の走り込みや筋力の基礎トレーニングで、選手たちは1回り体を大きくした。「跳ぶ、ものをつかむといった自然な動きを強化したい」という宮下正一監督の方針で、縄跳びやロープ上りもこなした。
 遊撃の控えだった土井が急成長、外野も俊足の坂上らがおり、ポジション争いは激しい。チーム力が底上げされ、先発メンバーも中軸以外は調子や相手投手によって変わりそう。
 「不思議と負けないチーム。寮でトイレ掃除や食事当番をきっちりこなす日常生活の姿勢が野球に生きている」と宮下監督は評する。「力を伸ばし、自信をつける大会に」と期待を込める。