[鹿児島県代表の横顔]

【鹿児島県代表の横顔】神村学園 投手陣の奮闘が鍵/「守備からリズム」持ち味

(2017-08-03)
5年ぶり4度目出場の神村学園

 春から県内無敗、九州大会を制した神村は守備から攻撃のリズムをつくる持ち味を発揮し、5年ぶり4度目の出場を決めた。上位から下位まで切れ目のない強力打線は健在。ワンチャンスをものにできる勝負強さがあり、鹿児島大会準決勝では昨夏の代表校樟南に延長で競り勝った。
 投手陣の奮闘が勝敗の鍵を握る。エースの左腕青柳、2年生の左腕俵森、右腕中里の3人が柱。冷静さが持ち味の青柳は、ピンチにも動じず変化球を低めに集めて打たせて取る。
 俵森は180センチの長身から多彩な変化球を投げる。制球のいい中里は5試合に登板し、2四死球と安定感がある。1年生の秋からマスクをかぶる経験豊富な田中怜捕手が、相手の裏をかく配球で投手陣の持ち味をうまく引き出す。
 守備は昨秋の県大会で敗れて以降強化し、安定している。内野は二塁田中祐、遊撃羽月が要。守備範囲が広く、ヒット性の当たりを再三好捕した。三塁赤崎は打球への入り方がうまい。中堅後藤、右翼角ら外野は俊足で強肩がそろっており、簡単には長打は許さない。
 攻撃は先発全員が本塁打を打つ力があり、小技もうまい。主将で1番の後藤は出塁率が高く、2番羽月は俊足巧打で長打力もある。長打力のある3番田中怜、決勝で本塁打を放った4番前畑、バットコントロールのうまい5番島中の前に走者をためられるかが得点を左右する。機動力も生かして先制点を奪って勢いに乗りたい。好機に強い南川、代打の切り札山田も調子を上げている。昨秋の県大会は、守備の乱れから準決勝で敗退した。「守り勝つ野球」を目標に掲げて「一球」の大切さを常に心掛け、春の県大会、九州大会では守備から攻撃のリズムをつくって勝ち上がってきた。
 後藤主将は「甲子園でも自分たちらしく守備からリズムをつくり、打線をつなぎたい。今まで練習してきたことに自信を持って臨みたい」。小田大介監督も「選手たちを信じている。一戦一戦全力で勝ち上がっていきたい」と意気込む。
 本来の力を発揮し、甲子園に「やかぜ」旋風を巻き起こしたい。