[鹿児島県代表の横顔]

【鹿児島県代表の横顔】樟南 左腕二枚看板が柱/打線の援護 勝敗を左右

(2016-08-02)
決勝再試合を制して19度目出場を決めた樟南
 鹿児島大会は通算7試合で1失策。守備から攻撃のリズムをつくり、3年ぶり19度目の夏の甲子園出場を決めた。バッテリーを中心とした堅守は健在だ。堅実な守りで1点を守り抜く野球を徹底する。
 チームの柱の左腕二枚看板が持ち味を発揮し、打線が得点を挙げて投手陣を援護できるかが勝敗の鍵を握る。
 エース浜屋は大会通算64奪三振、10四死球と安定感を見せた。畠中は球威のある直球を軸に、決勝再試合では5回無死満塁から継投し要所を締めた。
 投手陣の持ち味をうまく引き出しているのが主将の前川捕手。打者の裏をかくリードで二枚看板をもり立てた。強肩でスローイングも素早く、簡単に走塁を許さない。守備では二塁折尾、遊撃大澤、中堅今田のセンターラインが堅い。俊足でグラブさばきもうまく、鹿児島大会ではヒット性の当たりを再三好捕した。
 攻撃は、犠打で確実に得点圏へ走者を進め、少ない好機を得点に結び付けることを心掛ける。延長15回で勝敗が付かず引き分け再試合となった決勝は、あと一本が出ず、1-1から追加点を奪えなかった。1番今田、2番大澤が持ち前の機動力を生かして好機をつくり、先制点を奪いたい。50メートル走5秒8とチーム一俊足の今田の盗塁にも期待したい。
 コンスタントに安打を放つ上栗、勝負強い吉内、長打力のある河野らの前に走者を置きたい。俊足巧打の折尾、好機に強い積山の打撃も魅力。代打の切り札の宝満や松下、粘り強い打撃の東、ガッツあふれる宮下剛らが万全の状態で出番を待つ。
 昨秋以降、チームは勝てそうで勝てない時期が続いた。グラウンドには「全部全力」を掲げ、「練習でできないことは試合ではできない」という意識を持って練習に取り組んできた。
 準決勝の川内戦は延長13回の激戦の末に競り勝ち、チームの自信になったという。
 山之口和也監督は「鹿児島大会は成長を感じられた。甲子園では、選手一人一人が自分の力を出し切れるかが重要になる」とみる。
 前川主将も「樟南らしい堅実な守りで守備からリズムをつくりたい。甲子園では投手陣を打撃で援護できるよう、一戦一戦全力で戦いたい」。攻守の歯車がかみ合えば、甲子園に樟南旋風を巻き起こせるはずだ。