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路面電車の旅
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鹿児島名物、路面電車。
 どこまで乗っても160円、これを通勤・通学の足だけで終わらせちゃもったいない!
 紹介したお店の電話番号や住所は、あえて秘密にしました。さあ、地図を頼りにフェリアと一緒に旅に出ましょう!


夜の店が多いエリアの昼の顔
 西鹿児島駅前電停と加治
屋町電停に挟まれ、なんと
なく中途半端な位置にある
高見橋電停。西田エリアに
は夜の店が多く、昼間は閑
散としている。一体どんなス
ポットがあるのか、昼の顔を
知るべく旅してみました。

 

 

 私はよほどの用がない限り、高見橋電停を利用することはない。それだけにこのエリアにどんなスポットが点在しているのか、とっても興味深いところ。
 まず立ち寄ったのは、店頭に花の苗がズラッと並べられた
「マツヲ種苗」。西郷隆盛銅像前や中央公園、みなと大通り公園に咲くきれいな花たちは、みんなココの“出身”なんだとか。
 私も昨年は何かと忙しくてヒマがなかったけど、今年はコンテナガーデンを始めようかな。「2月だったらパンジーやビオラ。サクラソウ科のマラコイデスも色とりどりできれいですよ」と店長の古垣雅之さんがアドバイスしてくれた。外に置かれた、新シリーズのオレンジ色のビオラもかわいい〜。今は苗ものもネーミング勝負の時代で、“ツタンカーメンの豆の苗”なんてのもあるそうだ。栽培方法は普通のサヤエンドウと同じ。確かに、名前につられて買っちゃいそう。

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 そろそろランチにしようか…と歩いていて目に飛び込んできたのが「日替わり定食580円」の看板。西田本通り沿いにある「お食事処 たぐち」だ。最近、500円台で食べられるランチの店も少なくなってきたなあ。
 店内はシンプルで清潔感があり、BGMはジャズ。とっても落ち着ける雰囲気だ。「私はジャズが好みなんですが、父がたまに演歌を流したりするんですよね(笑)」と、笑顔が気さくな3代目の田口正洋さん。定食屋としては、なんと45年の歴史があるしにせだ。
 本日の日替わりはトンカツ。ごはんたっぷりで、みそ汁もおふくろの味っぽくておいしい。必ず酢の物がつくのも私にはうれしいところ。ほかの定食類もボリュームたっぷりで600円から。しかもすべて茶わん蒸し付きだ。寒い冬場にはありがたい。
 「とにかくおいしいと言って食べてもらいたいんです。そのためのサービスは惜しみません」と田口さんは話していた。

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 「中に入ったらおもしろいよ」と知り合いに教えてもらったのが「ひょうたん書店」。名前からして、おちゃらけた雰囲気なのか?
 店内は“書店”という言葉では簡単にくくれない凝ったつくり。内装や本の置き方など、見やすいようにかなり工夫されている。しかもメジャー系の本ではなく、「こんな本があったんだ」と思わず手に取ってしまうような掘り出しものが前面に出ていて興味深い。
 「埋もれてしまっているものの中で、ぜひ読んでもらいたいと思う本を置くようにしています。学習書関係は扱わず、代わりに洋書を増やしているんですよ」と店主の福森なるみさん。洋絵本などは、原書ならではの重厚感がある。
 ほかにポストカードやサボテン、アロマキャンドルなどの雑貨類が関連本の近くにセンス良く置かれ、マイルームのインテリアの参考にもなりそう。

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 西駅方向へ歩いていくと、きれいにディスプレーされたフラワーショップを発見。「花の店 フルール蔵」は、オーナーの花倉聡さんが、昨年6月にオープンした店だ。
 花倉さんは花束や花かごのアレンジが得意。一輪一輪、葉や花、つるの向きや動きにこだわって作っているそうだ。「だから、ついつい作品が大きくなってしまうんですよね。よく豪華に見えるといわれます(笑)」。いくつか作品を見せてもらうと、確かにどれも華やか。まるでコンテストにでも出品するような繊細なつくりだ。
 アレンジの予算はいくらからでもOKで、小さい花束でも気軽に作ってくれる。「バレンタイン用には、ハート形の花かごを用意するつもり」とのこと。う〜ん、逆に男性から贈ってほしくなるなあ。今度何かお祝い事があったら、こちらでお願いしようっと。

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 「おいしくてユニークなさつまあげがあるよ」とのうわさを聞いて訪ねたのが、60年以上の歴史がある「西春屋かまぼこ店」。ショーケースに並べられたさつまあげはいびつな形のものが多く、いかにも手づくりという感じだ。
 「全部で6種類あるけど、うちにしかないのがカレー味。一つ一つ手で作っているからいびつなのよ。お土産用に頼まれて県外に送ると、おいしかったからまた送ってほしいって言われるの」とうれしそうに話す西園公仁子さん。ご主人と二人で、毎朝4時に起きて作っているとか。
 タマネギ入りのカレー味は、原料の魚のすり身にカレーがうまくまざっていて違和感なく食べられる。鹿児島のさつまあげは甘いものが多いが、甘さを抑えているのもココの特徴。また100g160円という値段設定は消費税導入前から変わらない。安さにも、おいしさにも参りました!(呑)

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イラスト 国生 敬 kokusho@ruby.ocn.ne.jp

※今回で、現在ある電停の旅はすべて終わりました。
次回からは、昭和60年に廃止された伊敷線と上町線が
通っていた界わいを紹介する「懐かしの路面電車の旅」を掲載します。

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