住宅地の造成が始まったのは、今から15年前。長い年月をかけて、起伏の激しい丘陵地の山林や畑を切り開き、この町が生まれた。あちこちに設置された星座名の公園に立ち寄りながら、歩いてみよう。
町には個性的でしゃれた家が多く、ガーデニングに凝っている家も目立つ。
おとめ座公園の近くをぶらぶら歩いている途中、黄や青の
チョウチョが止まっている家
をみつけた! 家の周りを楽しそうに飛び回っているようにみえるが、実はこのチョウチョ、この家のご主人の手作りだとか。
「山をくずしてこの町はできたんです。ですから、山に感謝する気持ちを忘れず暮らしたいと、チョウの遊び場を作ったんですよ」と、ご主人が教えてくれた。
自然と共存し、道行く人に季節を語りかけてくれる庭を眺めていると、住んでいる人のあたたかい気持ちが伝わってくる。
動物や植物を追い出して、私たち人間が住ませてもらっているということを忘れずに、毎日を過ごしたいな。
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「カフェ アウル」
と看板が出ているけれど、どう見ても普通の住宅のよう。本当にお店?
恐る恐る玄関のドアを開けると、フクロウの置物がたくさん飾ってあるのが見えた。「自分で買ったのは2個だけ。後は全部いただきものなんですよ」と笑いながら店主の別府順子さんが教えてくれた。店名は「フクロウ」の英語「OWL」をもじってつけたそうだ。
玄関で靴を脱ぎ、中に入る。12畳ほどのリビングルームにテーブルが3つ。「店を始めるために手を入れたのは、駐車場だけ」という店内は、喫茶店というよりは”別府さんち“というアットホームな雰囲気だ。
注文したのは「スパゲティセット」。6種類のメニューの中から選んだボンゴレ・ロッソにトースト、サラダ、抹茶ゼリーが付いて600円はお得だ。
1人でテキパキと店を切り回しながら、お客さんとのおしゃべりを楽しんでいる別府さんは、“頼れるアネキ”という感じ。夕方は、勤め帰りのOLが多い理由…、わかる気がする。
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でっかい外国人の人形に誘われて入ったのが
「パンの広場 ラモール」
。
この道31年の店長・米丸一則さんが、「わざわざ伊集院辺りから買いに来られるんですよ」と教えてくれたのが、1個50円の「ブラックボール」。
残っていた2個を買って、さっそく味見。小さな丸いパンを割ってみると、中から生クリームがはみだしてきた。パンの生地にまぜたコーヒーの味と生クリームのまろやかな甘さが、マッチしてお・い・し・い!「タンパク質の多い小麦粉にこだわっています」と米丸さん。全部で100種類もあるパンは、店に併設した工場で焼いている。
店頭の人形は「娘がプレゼントしてくれたんです。ジョニーって名前なんですよ」と照れ笑い。子どもたちに人気のジョニーに、また会いに来よっと!
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バス通りを歩いていると、さっきまで閉まっていた
「やきとりの米沢」
のシャッターが、開いているのが見えた。オープンは、午後の3時半ごろだとか。
何にしようかなと、品書きを見ていると、自転車に乗った小学生が2人、やって来た。「皮1本」と慣れた様子で注文している。やるな!
たった1本の注文にもイヤな顔をせず、店主の米沢涼子さんが、やさしい笑顔で応対している。
米沢さんがすすめてくれた鳥肉、ネギ間、皮、スナズリを2本ずつ注文。焼いてもらっている間、おいしそうなニオイが風にのって胃袋を刺激する。白ご飯があったら、このニオイをおかずに食べたいくらいだ!?
5分ほどたったころ「お待たせしました」と声を掛けられた。まずは、さっきの子どもに負けじ(?)と皮をパクリ。プリプリの皮は、「1本50円で安いし、たれが甘くておいしい」と子どもたちが言ってたとおりだった。
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伊敷ニュータウンの名物といえば、星座名をつけた公園。至るところに、公園があってうらやましい。
町を探索しながら公園を数えてみたけれど、「いて座」だけがみつからない。いて座生まれの友だちの顔が頭に浮かんで、ちょっとかわいそうになった。
公園の中で一番広いのは、町の夏祭り会場にもなるかに座公園。遊具やテニスコート2面のほか、駐車場があるので、隣の大型スーパーに買い物に来たついでに寄る人も多いようだ。
11の公園の中で私が気に入ったのは、インディアンのブランコがある
「てんびん座公園」
。ブランコなんて久しぶりだ。よし! 子どもたちがいないうちに、いっちょ乗ってみよう。ほおに当たる風は、まだ冷たいけれど気持ちいい〜。こんな時間…、久しぶりだ。
公園の入り口には星座を描いた石板が設置されている。夜になると、星の部分がチカチカ光るんだって。う〜ん、ロマンチック! 次来るときは、デートだな!?(
)
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イラスト 国生 敬
kokusho@ruby.ocn.ne.jp
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