全国チェーン店や近代的でおしゃれな店が並ぶ、中山バイパスとメーン道路。一歩筋を入ると、昔ながらの町並みが広がる。どんな店に出合えるかな。ワクワクしながら散歩しよう!
「魚屋さんのつけあげがおいしい」と聞いて
「永仮鮮魚店」
へ。魚屋が本業と思いきや、昭和25年創業当時は「かまぼこ・つけあげ」の店だったという。
つけあげはニンジン入り、ゴボウ入り、棒天の3種類で、すべて100グラム135円。最近、お茶の葉入りも加わり人気があるとか。ニンジン入りを一口。わー、ニンジンが大きい! クセがなくて素朴な味わいだ。
「いろんな小魚を骨ごとすりおろしているから、カルシウムたっぷり。ウチでは、衛生面を考えて殺菌力の強い強酸性水を使っています」。永仮真一さんは、学生時代からつけあげ作りを手伝っていたそう。家族経営のアットホームな雰囲気が、近所で評判のゆえんかも。
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「骨董の店 もり」
を見つけた。
“骨とう=高い”イメージがあって入りにくかったけど、入って一安心。1000円以下で販売されている皿や茶わんがある。以前、祖母の家で使ったことがあるような昔懐かしい皿だ。
「明治、大正、昭和と時代が新しいほど割安なんですよ」。確かに古そうな伊万里焼の皿などには、それなりの値がついている。それにしても繊細なタッチで描かれているデザインや、独特な色合いの骨とう品は本当に美しい。実際に触れて見つめていると、つくづくそう思う。
「骨とう品は使えば使うほど味が出てくるんです。購入された方には大事に使っていただきたいですね」と店主の森孝雄さん。ご夫婦で店を始めて8年。ていねいに教えてくれる二人の気さくな雰囲気が、骨とうを身近なものにしてくれた。
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「安くておいしいから、ランチに主婦がよく利用しているよ」とすすめてもらった
「里休庵」
。自宅開放の店といっても、ちゃんと調理場をつくり、離れも増設して50人程度の宴会ができる本格的なホームレストランだ。
メニューも定食やめん類など充実している。本日の日替わりランチはチキン南蛮。肉はボリュームあるし、ご飯はお代わり自由。食後にコーヒーが付いて550円は安い。
ご主人の山之内正人さんはサラリーマン時代、転勤族で単身赴任が長かったという。それが脱サラして、自宅で店を始めるようになると、奥さんと料理を作る息子さんとは常にいっしょ。喜びも悲しみも共に分かち合えるようになった。そんな“家族愛”にいやされるから居心地がいいのかも、とふと思った。
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中山バイパスで
「茶房ぽえむ」
という見慣れない看板を見つけ、案内通りに進むと一軒家にたどり着いた。少し休憩しよう。
迎えてくれたのは、常連客と楽しそうに話す溝渕律子さん。「谷山電停の近くで16年間喫茶店を経営していたんだけど、自宅を建てることになったから1階を喫茶スペースにしたの」。窮屈なのが嫌いだからと、天井の一部は吹き抜けにし、大きめのテーブルを置いて、ゆったりと座れる空間をつくっている。
「近くだったら毎日来たい」とお客さんがすすめるランチバイキングは和・洋・中華(日替わり)、フルーツ、サラダにコーヒーが付いて700円。溝渕さんのユニークなキャラクターも人気を集めているようだ。
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食通のタクシードライバーに人気と聞いて
「国際大飯店」
を訪れることに。持ち帰りができるというから、晩ご飯に中華料理を買って帰ろう。
エビ玉丼(どん)、マーボー丼、五目ヤキソバ、チキンライス…。いろいろ持ち帰りできるんだなあ。しかもオール600円。
「基本的に何でも持ち帰りできます。店で食べるより量をサービスしているんですよ」と、この道35年の渡辺睦明さん。なんて良心的! 中華は火力とスピードが命、と言わんばかりの見事ななべさばき。おかげで(?)酢豚の肉がとってもやわらか〜い。本当は、できたてを食べる方がおいしいんだろうけど…。キャベツ、豚肉、干しシイタケ、ショウガ、ニンニクがたっぷり入ったギョーザもおいしかった!
(呑)
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イラスト 国生 敬
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