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郊外さんぽ
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 2003年度に移転を予定している県立開陽高校の建設工事が進む上福元町。同年度には県立農業大学校が吹上町、金峰町へ移転する。様変わりしそうな町中を歩いてみた。

チョウチョが止まっているおうち、みつけた!

 

 路地裏にひっそりとたたずむ「京寿庵」は、自宅の1階を喫茶として開放しているとか。
 格子の棚や布の使い方など、京風をイメージして作ったという部屋は落ち着く。コーヒーの香りもリラックス効果絶大。あまりの心地よさに時間を忘れて、長居してしまうのは私だけではなさそう。
 「いやしの場にしていただくために、一杯、一杯心をこめてコーヒーをいれています。心って見えないものでしょ? だからこそ大切にしたいんです」と浜崎京子さん。約20種類のコーヒーは自家焙煎(ばいせん)。「すべて手作りで」とケーキ、山菜ピラフ、季節の素材を使ったコーヒー膳(要予約)などはオリジナルのレシピで出している。
 コクがありながら後味すっきりの甘味ブレンドと、シュワッととけるような食感のチーズケーキがおいしかった。

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住宅街の喫茶店
 「直売店を出してほしい」という住民の要望にこたえて、丸山食品が1年前にオープンした「とうふ工房」を訪ねてみた。
 代表の丸山栄一さんが第一にこだわっているのが「豆腐の味は8割がコレで決まる」という質のいい水。「自然のものにはかなわない」と深さ67mの井戸水を使っている。ニガリにしても、これこそと探し当てた宝島の塩を使った天然ものだ。
 「本当においしい豆腐は味をつけなくてもおいしい。湯豆腐の場合は60度に冷ましてから食べると、おいしいですよ」と教えてくれた。一番人気の木綿豆腐と、電子レンジで簡単にできるという「手造り豆腐セット」を購入。井戸水は自由にくんで構わないとのこと。今度はペットボトル持参で来よう。

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売り切れごめんの“黒玉”!?
 「安くておいしい肉屋がある」と聞いて「肉の日之出」へ。店頭には「手作り弁当398円」の文字が。肉屋さんが作るお総菜…おいしそう!
 店内には新鮮な魚も並んでいる。え、肉屋じゃないの?「以前は周辺に生鮮食品店が10軒あったんですが、すべて閉じてしまって。ウチが引き継ぐ形で魚を売るようになりました」と奥さんの安藤福代さん。それで手作りのさつま揚げを販売しているんだ。今では県外からも注文が入るほど人気とか。「イワシ、アジ、サバなど5種類の小魚をまぜています。すべて手作業だから形がいびつでしょ」
 おなかがすいたので、さつま揚げと日替わり弁当を。本日は肉のうま味がたまらないマーボー豆腐がメーン。“おふくろの味”は冷めてもおいしい。手が込んだ内容で398円はお得だ。

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ニオイだけでご飯が食べられそう!?
 「鹿児島県立農業大学校園芸学部」の校門前で『平日14:30〜15:30農産物販売』の立て看板を発見。いったい何を売っているんだろう。
 学生が育てた野菜や果物、切り花、鉢植えなどが並ぶ特設売り場前には、販売開始時刻近くになると長い列ができる。質の良さと安さが受けて、口コミで人気を集めているとか。パプリカやナスなど確かに形はいびつだが、みずみずしい。
 「営利目的ではなくて、あくまで学習の一環。どういうものが好まれるのか、消費者ニーズを知るための勉強の場なんです」と学部長の竹ノ内勇さん。売れると学生も育てがいがあるんだろうな。3月はトマト、イチゴ、カボチャ、コチョウラン、トルコキキョウ、バラなどが収穫予定。楽しみ!

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自分の星座を探してみよっ
  こんなところに鳥居?と思って石の坂を上っていくと「南方(みなみかた)神社」にたどり着いた。「肉の日之出」の安藤さんが「小さいころ、よく神社の防空ごうで遊んだ」と言ってたっけ。今はブロック塀で入れないようになっているけど…。
 高台にある神社からは桜島と町を一望できる。ベンチに腰かけて深呼吸。あー、気持ちいい〜。案内板によると、商売繁盛、健康、安産、学問、家庭円満などに御利益があるとのこと。今年も健康で過ごせるように手を合わせておこうっと。 (呑)

◇    ◇

「郊外さんぽ」は今回で終わります。次回からは
「ぶら〜りぶらり 湯めぐり日記」
をお楽しみください。

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イラスト  国生 敬

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京寿庵 とうふ工房 肉の日之出 鹿児島県立農業大学校園芸学部 南方神社