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ぶらーりぶらり湯めぐり日記
Yumeguri Nikki in Turuda
Vol.16
 10月某日  町を流れる天降川の流域は、豊富な湯量を誇る日当
 山温泉、妙見温泉がある。11月下旬は紅葉が美しい季節。
 赤々とした木々を眺めながらのドライブを楽しみたい!



 天降川の中流にある「妙見石原荘」は、杉林と雑木に囲まれた風情たっぷりの宿。渓谷に造られた評判の露天風呂に入りたかったんだあ。
 サウナ付きの大浴場もいいけれど、まず露天風呂へ。タオルは無料で貸し出すので、思い立ったら手ぶらで立ち寄れる。ラクチン! 階段を下りると、天降川と同化した(ように一瞬見えるほど自然な)露天風呂が…。平日の午前中とあって客は私一人。湯がやわらかくて、温度もちょうどいい。川のせせらぎや鳥の鳴き声、ゴツゴツした奇岩など自然界の何もかもが新鮮に思える。大自然を独り占めできるなんて、ぜいたく〜。


 湯がドンドンわき出て量が豊富なのも魅力。しかも源泉100%という。「大浴場も露天風呂も源泉のすぐ近くに造っています。途中で空気に触れることなく熱交換で適温にコントロールするので、源泉の成分そのままなんです」と広報担当の徳田博文さん。妙見の湯に含まれる炭酸成分がしっかり残るから、入浴後はさわやかなんだ!
 食事付きの日帰り入浴プランもあるから、今度は妙見の食材を味わわなきゃ。
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 観光スポットというと、地元の人間は「いつでも行けるから」意外と足を運ばないもの。私にとって「熊襲(くまそ)の穴」がそう。場所は好都合にも「石原荘」の真向かい。
 駐車場からすぐ穴に入れると思ったら、いきなり階段。しかも、かなり長い。休憩を挟んで速足で上ること15分。ついに鳥居が見えた! たどり着くとハァハァ息が上がっている。
 入り口で照明をつけて、狭いため腰をかがめて入ると、幻想的な空間が広がる。「キレ〜イ」。穴の奥行きは22m、幅10m、高さ6m。壁や天井には蛇や星、月など抽象画がカラフルに描かれている。1990年に鹿児島県出身の前衛画家、萩原貞行さんが原色の水性ペイントを使って描いたそう。昔、熊襲族が住みついていたという穴。古代人にしばらく思いをはせてみるか…。
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 口コミで評判を聞いた「そば つくる」へ。ご主人手作りの木の看板があるから店とわかるけど、造りはどこから見ても普通の民家。
 通されたのは畳敷きの居間。注文を受けて台所で支度する。自身の名前を店名にした永田作さんは元音楽教師で、趣味で35年間そばに携わってきたという。霧島町産と北海道十勝新得町産の選び抜かれたそば粉を用いて、霧島の水でこねる。「そばは生きもの。天気や湿度、新ソバかどうかでも扱い方が違う」と永田さん。料理法によって使い分ける3種の包丁も、まな板も手作りと、こだわりは相当なものだ。
 いただいたのは、ソバの実の中心部分しか使わない「大名そば」。コシが強くて、しっかりそばの味がする。つゆにつけなくても、おいしい! 「そのまま味わいたいと、水につけて食べる人もいますよ」と奥さんの裕子さん。カツオと昆布のダシがきいた温かい「かき揚げそば」もおいしかった。
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 「南風人館」と書いた看板を発見。「南風(はや)の文化を伝えよう」と「はやとかん」と名付けられた。
 ギャラリーに九州、沖縄の作家約90人の作品がズラ〜リ。陶器、ガラス工芸、布製品などジャンルが幅広く、見て飽きない。作品に値札が付いていて、すべて購入できる。奥には木工のテーブルやイスも。「作品は実際に触れて、よさを実感していただいてます」とスタッフの平山さん。イスに座ってみた。木の滑らかさや硬さなど感触を確かめる。作品が身近に感じられていいなあ。
 月替わりで企画展も。11月は「久木野窯作陶展〜釉彩と染付の陶」と「水口磨紀展〜あかり・オブジェ・ドローイング」。今後も要チェック!(呑)
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DATA
●妙見石原荘
 住所-隼人町嘉例川4376
 電話-0995(77)2111
 料金-1200円
 入湯時間-9:00〜18:00(露天風呂〜15:00)

●熊襲の穴
 住所-隼人町嘉例川妙見温泉郷山中
【問い合わせ】隼人町商工観光課
 電話-0995(42)1111

●そば つくる
 住所-隼人町姫城3−217
 電話-0995(42)3483
 営 -11:00〜15:00
 休 -木曜日

●南風人館
 住所-隼人町小田630
 電話-0995(42)1148
 営 -10:00〜18:00
 休 -年末年始


イラスト  張 佐和子
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