暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.25
3月某日
3月某日曇り。今度の旅も、またあやしい天気だ。
目的地は「東洋のナイアガラ」といわれる曽木の滝で有名な大口
市。あまり知らない土地だけに何があるのか、ワクワクする
。
大口といったら、曽木の滝。小さいころ、一度訪れたっきりだなぁ。車を走らせると「温泉」の看板が目にとまった。そういえば、大口に住んでいた友人が「広くて、キレイ」と
『曽木の滝温泉旅亭遊膳』
を薦めた。まずは温泉からスタートだ!
オープンは平成8年。1年後に宿泊、食事スペースもできた。男女の風呂が違うって聞いたけど…。「洋風と和風があって日替わりで男女が入れ替わります」とスタッフの大保かなりさん。洋風は運動浴(プール)が自慢。リハビリ目的で来るお年寄りも多いそうだ。
本日の女湯は和風。こっちにもプールが?なんてことを想像しながら入る。ほおー、うわさ通り広いなぁ。低周波や気泡、浮き風呂、サウナ、蒸気サウナなど種類も豊富。んっ!! 緑色に染まった湯が。薬草風呂? 肌によさそう。「美肌のためなら、え〜んやこら♪」替え歌を歌いながら湯船につかる。ほのかに薬草の香りがする。肌だけじゃなくて、体にもよさそう。調子にのって長くつかったら、頭がぼーっとしてきた。
ほてった体を冷やそうと露天風呂へ移動する。春と言っても、まだ風は冷たい。見渡せば、緑いっぱいののどかな風景。なんだか心が和む。ふ〜、幸せ。ふと見上げると、さっきまで雲に覆われていた空から日がさしてきた。
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温泉に入ると必ずおなかがすく(のは私だけ?)。曽木の滝公園内にある
『花筵(はなむしろ)』
で昼食タイム。昼限定の「野立弁当」(950円)を頼んだ。“限定”に弱いんだよなぁ。おにぎりや空揚げ、煮物など10品を一つの器に盛りつけて、鯉(こい)こく、鯉のあらい、デザートまで付く。いろんな料理をちょこっとずつ食べられるのがうれしい。
鯉料理って生まれて初めてで、味を想像できない。生臭そう。まず鯉こくを一切れ、ゆっくり口に運ぶ。思ってたより、うまいじゃん。身がぷりぷりして、味はあっさり。一つ食わず嫌いを克服したぞ。
店長の坂元さんが「海のないところだから、昔から鯉料理を好むんですよ」と話してくれた。小野小町も食べたという鯉こくは美容食としても有名。大口では、母乳がよくでるように産後の女性に薦めたそうだ。美容にいいと聞けば、じゃんじゃん食べたくなるのが女心(!?)。ふ〜、おなかいっぱい。
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曽木の滝近くに、ある期間だけ姿を現す謎の物体があると聞いた。市役所に問い合わせると「
曽木発電所跡
のことですね」と同市観光課の宇都宮安照さん。明治42年、滝の水力を利用するために造られ、当時、総面積約669坪の建物は国内最大級だったという。昭和42年、鶴田ダムの完成とともに湖底に沈んだ。いつも湖の底に眠っているが、洪水に備えて貯水位を下げる5月から9月に姿を見せる。「2月から水位を落とし始めるので、全体の1/3程度が見えますよ」と聞いた。
駐車場に車を止めて、ゆっくり歩く。しーんとした静けさが怖がりの私を足早にさせる。急げ〜、急げ〜。あっ、水面からヌヒョ〜と出てる。半信半疑だったので、本当に存在したことにびっくり。中世ヨーロッパを思わせるたたずまいと石造りの外観が歴史を感じさせる。せっかく来たけど建物の一部しか見られなかった。次は全体が見える5月に訪れたい。
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『夢さくら館』
は大口の農業生産者からの強い要望に応えて作られた。大口市の名産といえば? 「伊佐米や焼酎、金山ねぎ、トマトなど。人気は米ですね」と市役所観光課の大塚さん。近くの加工施設で作ったイノシシみそやドレッシング、手作りみそなども好評でココでしか手に入らないものだ。
野菜は一袋100円から。新鮮な上に安いってところがいい。地方へ行くとつい、野菜の買いだめしちゃうんだよね。トマトとイチゴ、米、水を買った。掘り出しものをゲットしたようなうれしさ。
毎月第2・4日曜日は朝市を開いている。始めたばかりだが、終了前に完売する盛況ぶりだという。もっとたくさんの掘り出しものに出合えるんだよね。
4月中旬、目の前の田んぼはチューリップ1万6000本が満開になるらしい。桜の次はチューリップだ! (ピ)
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DATA
●曽木の滝温泉旅亭遊膳
住所-大口市宮人463−135
電話-0120(42)1525
入浴時間-6時〜22時
料 -300円
休 -なし
●花筵(むしろ)
住所-大口市宮人635 曽木の滝公園内
電話-09952(8)2525
営 -11時〜20時(オーダーストップ)
土産コーナーは9時〜
休 -なし
●曽木発電所跡
【問い合わせ】
大口市役所商工観光課
電話-09952(2)1111
●夢さくら館
住所-大口市山野1145−1
電話-09952(9)3061
営 - 9時〜17時
休 -なし
イラスト 張 佐和子
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