暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.32
6月某日
日本一大きいクスで有名な蒲生町。初めて
なので、道が分かるか心配。案の定、山道に迷い込むこと
しばしば。緑いっぱいの風景を眺めていると、生まれ育っ
た町を思いだした
。
どしゃぶりかと思えば、急に晴れたり、また大雨だったりの繰り返し。変な天気にうんざりだ。早く温泉に入ってスッキリしたい!
『蒲生町多目的温泉保養センターくすの湯』
へ車を走らせた。武家屋敷風の建物が印象的だ。格子の門をくぐって中へ。平日だからか、人が少なく、静かでいい。渦流浴、低周波浴などいろいろ楽しめる。「お客さんにゆっくりと過ごしていただけるのが魅力の一つ」と支配人の満尾貞昭さん。
お湯は井戸水の沸かし湯と、「美人湯」と言われる炭酸水素塩泉の2種類。約40度に調節された湯はちょうどいい湯加減だ。
露天風呂は温泉に行ったときの最大の楽しみ。サウナ室からも直行できる露天には、水風呂と温泉がある。サクラやツツジなど季節の樹木が植えられていて“日本庭園”っぽい。
ちょうど雨があがって太陽が顔を出した! 虫や鳥の鳴き声も聞こえ、心地いい。ひとりのどかな環境の中、のびのびと湯につかりながら、心が洗われて身も心もキレイになってゆくのを感じた。
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杉の木で作られたテラスが目立つ
『手造りの野元(やげん)』
を発見。…あっ、ここが友人が薦めてくれた自宅開放のそば屋だ!
店主の野元幸雄さんは元自衛官。定年を迎え、長年の夢だった店を昨年10月に開いた。 おなかがすきすぎて、そばだけじゃ足りない。手打ちそば、煮物、小鉢、地どりの刺し身がついた「田舎定食」(800円)を注文した。母親の料理のような温かい味だ。
「蒲生の自然に恵まれた環境を生かしたい」と野元さん。そばの実、野菜、米など、ほとんどの素材を自分の田んぼ、畑で有機栽培している。鶏、カモも飼育しており、大半を“自給自足”している。幼いころに祖父の家に遊びに行ったときのような懐かしい感覚。家庭のぬくもりがじ〜んと伝わってきて、両親に会いたくなった。
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商店街をぷらぷら歩いていたら幻想的な雰囲気が漂う
『和紙ギャラリー』
に出合った。
カフェを兼ねている店内には、和紙で作られた掛け軸やタペストリー、びょうぶ、照明、小物が並ぶ。おもしろい形をした、うちわがかわいい。「和紙のすっきりとしたいさぎよいイメージにひかれます。本来の良さを失わないような作品作りを心がけてますね」とデザイナーの野田寿子さん。夫で木版画家の和信さんと8年前からここを始めた。
二人で個展を開くこともある。今、作品は姶良町にある自宅で作っているが「自宅、工場、お店を一緒にできるように蒲生に引越す予定。和紙を素材にした作品づくりをみんなが体験できるようにしたいと思ってます」と、夢を語る野田さんの表情はイキイキしている。絶対、体験してみたい!
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「
蒲生町物産館くすくす館
の豆腐がかなりおいしい。あっという間に売り切れてしまう」という手紙を読者の方からいただいた。そんなに人気がある豆腐ってどんなものなの?
「漆地区にある湯脇豆腐さんから仕入れている“地とうふ”です。40個が4〜5分間で売り切れるんです」と店長の内村昌紀さん。国産大豆しか使っていないこだわりの豆腐。今日もすでに売り切れたみたい。私の分は前日に電話したから取り置きしてくれている。よかった〜。
町内産の新鮮な野菜もたくさんあるし、つい買いすぎてしまいそう!
帰宅して早速、豆腐を食べてみる。うっかりしょうゆをつけ忘れたのに、味が濃くてイケル。食べごたえがあってすぐおなかいっぱいになった。 (鯱)
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DATA
●蒲生町多目的温泉保養センターくすの湯
住所-蒲生町白男1504
電話-0995(52)9976
入浴時間-平日11:00〜21:00
土日祝10:00〜21:00
料 -240円
休 -月曜日
●手造りの野元(やげん)
住所-蒲生町北1656−2
電話-0995(52)9435
営 -11:30〜20:00
休 -火曜日
●和紙ギャラリー
住所-蒲生町上久徳2531
電話-0995(52)8993
営 -11:30〜18:00
休 -月曜日、第2日曜日
●蒲生町物産館くすくす館
住所-蒲生町上久徳2539−1
電話-0995(54)3099
営 - 9:00〜18:00
休 -12/31、1/1. 2. 3
イラスト 張 佐和子
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