暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.39
10月某日
空が澄み風も心地よい絶好の湯めぐり日和。
肌寒い風が吹く今日このごろ。向かう先は川内川と紫尾山に囲ま
れた宮之城。竹林の里として有名なこの街でどんな出合いがある
んだろう。さぁ、出発だ!
。
出水市に住む友人が「うちのお母さんは友達を誘ってよく行くよ」とある温泉の話をしてくれた。評判を確かめて見るべく、車を走らせた。
『手塚旅館』
は創業50年以上たつ老舗旅館。県内をはじめ、宮崎、熊本からも多くの人が訪れる。早速お目当ての温泉へ。
中に入るとあっ、滑り台! そういえば「滑り台がある温泉だよ」という話も聞いたことがあった。残念ながら今は危ないということで、使用禁止。ショック!肩を落としながら超音波浴に。しばらくお湯につかっていると、体がポカポカしてきた。最近肩こりがひどかったので、肩までつかることにした。血行がよくなる気がして、気持ちいい〜。確かココは美人湯としても有名で「体を洗った後、肌がスベスベでまだ石けんが落ちていないんだと思って、何度も何度も洗い流したことがあった」と若おかみの手塚まゆみさんが話していたっけ。ホントだ、肌がいつもよりツルツル。
従業員は仕事が終わると必ず温泉で疲れを取るという。そのせいか「みんな肌がキレイなんですよ〜」と手塚さん。そういう若女将だって肌がキレイ。みなさんを見れば美人湯かどうかは一目瞭然!?
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会社の後輩から「宮之城に行くんだったら、鼓腹まんじゅうを買ってきてください」と指令が出た。そのまんじゅうとは甘さ控えめの白あんを、小麦粉と卵と砂糖で作った生地で包み、油で揚げたもの。図々しい後輩からの任務遂行のため
『竹林乃郷湯気院』
に立ち寄った。
もともと洋菓子職人だった店主の此元正明さん。「ふるさとのお土産として、ケーキを買う人より和菓子を買う人の方が多いから」と13年前に和菓子専門店をオープンした。
当時からの看板お菓子が「鼓腹まんじゅう」だ。小ぶりでちょうどいい大きさだし、あんこと生地のバランスもイイ。一個食べると、もう一個つまみたくなる味だ。
4年前に登場した「生茶だいふく」も人気商品の一つ。もちもちとした食感と、生クリームの相性がおもしろい。11月には地元のイチゴを使った「いちご大福」が店先に並ぶ。「宮之城のさつまとよのかもおいしいよ」と此元さん。時期がもう少し遅かったらと後悔。今度は、絶対いちご大福を買うんだから。
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おなかがすいた。以前出水へ行く途中、気になっていた店。せっかくだから行ってみるか。
おととしにオープンした
『そば処じょうぐう庵』
。そば粉は長野県の石臼挽き粉を、だしは山川町の本節とカメ節をブレンドした枯ぶしを使うこだわりぶり。ご主人の高嶺政仁さんが毎朝打つそばは「スルスルッと入っていくからたくさん食べられる」と幅広い世代に人気だ。
さぁて、何にしようかな。冷たいそばをあったかいつゆにつけて食べる「つけ黒豚」(750円)にしよう。黒豚の入った、温かいつゆはそのままでも飲めるくらいコクがあって、おいしい。細めの麺をつけてツルッ。“あったか冷たい”不思議な食感だ。そばっておなかにたまらないと思っていたけど、結構おなかいっぱい。ベルトの穴を一つゆるめちゃおうっと。
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今年4月にふるさとゾーンとして一部オープンした
『北薩広域公園』
。敷地は28haとかなり広い! 園内には体験工房や、オートキャンプ場などがあって大人から子どもまで思いっきり楽しめる。
年を忘れてハッスル(死語?)したのが大型冒険遊具。下から見上げてみると、その大きさに驚く。頂上まで登るのはキツそうだけど、せっかくだからと遊具に足をかけた。階段や、ロープを使ってどんどん上へ。はぁー、はぁー息を切らしながら、やっと到着。なんとそこは町内を一望できる絶好のビュースポットだった。ほおに当たる風が一層心地よく感じる。帰りはローラー式の滑り台に乗った。幼いころはスルスルと降りていたはずなのに、かなり低速度。おまけにおしりが痛い。
だんだんと太陽が傾いてきた。汗だくの体がひんやりしてくるのを感じながら、家路についた。
(ピ)
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DATA
●手塚旅館
住所-宮之城町湯田1482−1
電話-0996(55)9311
入湯時間-9:00〜16:00
料 -350円
休 -12/29〜1/3
●竹林乃郷湯気院
住所-宮之城町屋地1128
電話-0996(53)2122
営 -8:00〜20:00
休 -年中無休
●そば処じょうぐう庵
住所-宮之城町平川陣之原6247−3
電話-0996(54)2840
営 -11:00〜14:00、17:00〜20:00
休 -火曜日の夕方のみ
●北薩広域公園
【問】北薩広域公園管理事務所
電話-0996(21)3939
開園時間- 8:30〜17:00(7、8月は19時まで)
休 -12/29〜31
イラスト 張 佐和子
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