イタリアの厨房用品店で最初に買った品がパスタマシーン( IMPERIA製)だった。サイズは幅20センチほどで、手回しハンドルがついている。丸めた生地をこのマシーンに載せてゆっくり回転させると、パスタ生地が好みの厚さに延ばされ、細い目から5ミリと1センチ幅のきしめん状の麺が押し出されてくる。シンプルなものだが、それまで料理の研修をしていたレストランのシェフは、生地の延び、薄さにこだわってこのマシーンだけは誰にも触らせず、自分が回しつづけた。 この季節はホウレンソウがおいしい。葉の部分を茹でてフードプロセッサーでペースト状にし、粉や卵と混ぜてこのマシーンにかけると、みどり鮮やかなパスタが出来上がる。パスタに時間をかける楽しさは、今時贅沢にも思えるが、茹であがった麺に海の幸、山の幸をオリーヴ油でからめて熱いうちに頬ばると、身も心も温まる。
このマシーンの難点は一部ステンレスではないこと。水気に弱いので丸洗いは厳禁。使ったあとこまめにブラッシで粉を払う。これがまた時間を要する。しかし次は何を作ろうか。地産の紫イモを加えて彩りよいパスタを作ろうかと、時を忘れて食いしん坊の夢は広がる。
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●撮影協力 ビストロ・オランジェ
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| 住/鹿児島市荒田2丁目36の11の1F | | 電/099(251)8810
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