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思い出の逸品 パスタマシーン
二宮和嘉子さん
元MBCディレクター
プロフィール
MBC退職後、99年5月からイタリアへ料理留学
01年6月、留学生活の奮闘ぶりをつづった「オリーヴの香り」(文芸社)を出版。
パスタマシーン
 イタリアの厨房用品店で最初に買った品がパスタマシーン( IMPERIA製)だった。サイズは幅20センチほどで、手回しハンドルがついている。丸めた生地をこのマシーンに載せてゆっくり回転させると、パスタ生地が好みの厚さに延ばされ、細い目から5ミリと1センチ幅のきしめん状の麺が押し出されてくる。シンプルなものだが、それまで料理の研修をしていたレストランのシェフは、生地の延び、薄さにこだわってこのマシーンだけは誰にも触らせず、自分が回しつづけた。     この季節はホウレンソウがおいしい。葉の部分を茹でてフードプロセッサーでペースト状にし、粉や卵と混ぜてこのマシーンにかけると、みどり鮮やかなパスタが出来上がる。パスタに時間をかける楽しさは、今時贅沢にも思えるが、茹であがった麺に海の幸、山の幸をオリーヴ油でからめて熱いうちに頬ばると、身も心も温まる。
 このマシーンの難点は一部ステンレスではないこと。水気に弱いので丸洗いは厳禁。使ったあとこまめにブラッシで粉を払う。これがまた時間を要する。しかし次は何を作ろうか。地産の紫イモを加えて彩りよいパスタを作ろうかと、時を忘れて食いしん坊の夢は広がる。
●撮影協力 ビストロ・オランジェ
住/鹿児島市荒田2丁目36の11の1F
電/099(251)8810
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