暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.42
12月某日
久しぶりの温泉への旅は、天候に恵まれて絶好のドライブ日和。12月とは思えないポカポカ陽気に、旅気分はますます盛り上がる! 初めて訪れる財部町へ、いざ出発〜
。
まずは町営の
「財部町温泉健康センター」
へ。平日の午前中なのに、館内は多くの人でにぎわっている。「町内唯一の温泉だからね。肌がツルツルになる”美人湯“と評判だし、気取らない雰囲気が人気で1日300人近くが利用してくれているよ」と支配人の井上武文さん。大広間を休憩所に、半日を過ごす人が多いという。
温泉は、地下1261mから湧出する炭酸水素塩泉。湯に、平均の3〜4倍もの炭酸水素イオンが含まれているらしく、かかり湯だけで肌のツルツルを実感!
横長の浴槽奥に「渦流浴」の文字を見つけた。近づいてみると…円形の浴槽内で湯がぐるぐる回ってる!? 井上さんおすすめの湯で「3カ所から噴出する湯が渦になって、筋肉をほぐしてくれるよ」。入ってみると、横から流れる湯が体の側面を刺激して、くすぐったい(笑)。気を緩めると流されそう!
十分に温まった後は「座位気泡浴」へ。半身浴ができて、気泡の噴出が腰や横腹を心地よく刺激してくれる。これなら熱めの風呂が苦手な私でも、長く温泉が楽しめるぞ。
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ランチは
「お食事処 古里庵(こりあん)」
で。140年の歴史を持つ武家屋敷で、素朴な田舎料理を味わえるという。
1200坪の敷地内には、田舎会席(要予約)を頂ける母屋、お土産の味噌や手作り品を販売する蔵…と、昔ながらの建物が点在。そのひとつ、米蔵を利用した店内はテーブルの代わりに箱火鉢を使用。注文した「地鶏炭火焼きランチ(800円)」は、地鶏、野菜、みそ汁、おにぎり、小鉢、煮物…と箱火鉢に載せきれないボリュームだ。
新鮮な地鶏を網に載せ、アツアツの肉を自家製みそダレにつけて頂く。麦の蒸しから麹発酵まですべて手作りというみその香りが食をそそり、地鶏だけでなくご飯もススム! 食べきれるかな、という心配もなんのその。しつこくない味わいで、あっという間に完食。ちょっと風邪気味だったけど、これだけ食べれば元気回復!
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温泉の井上さんに「イタリアンジェラートがおいしいよ」とすすめられ、
「道のオアシスきらら館」
にやってきた。
平成14年11月のオープン時から、町長の提案で地元の素材を使ったジェラートを販売。「財部産の生乳をベースに、季節に採れる旬のものと合わせて作っています」と館長の吉留克巳さん。ごま、さといも、かぼちゃ、紫イモ…と種類は豊富で、平日は4〜5種類、週末は11種類がケースに並ぶ。
欲張りな私は、サトイモとカボチャを注文。ダブルで300円という安さと、予想以上の量に驚いた! 見た目も柔らかなジェラートは舌触りもトロ〜リ。甘すぎず、さっぱりした味わいで、ダブルでもペロリ。
「お土産の要望もあるけど、ジェラートは生もの。鮮度が大切だから…」と作り置きはせず、毎朝作った分だけを販売。季節ごとに種類が変わるので、また訪れる楽しみができたぞ。
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旅の締めくくりは
「白鹿岳(しらがだけ)」
。背丈ぐらいのススキが覆い茂る山道を抜け、てっぺんの展望台へ向けて車を走らせた。
標高603・9m。さらに山頂には約8mの展望台がそびえ立つ。そこから見渡す景色は、360度の大パノラマ!
東に都城市街地、西に桜島、南に志布志湾、北に韓国岳や高千穂峰。想像していた以上の絶景に、思わずうなる。ひんやりした風が心地よく、時間を忘れて見入ってしまい…。
「曽於郡で一番高い山といわれるだけに、昔は山頂で太陽信仰の日奉りの儀式が行われていたそうです」と町商工課係長の川添義一さん。財日奉部(=たからひまつりべ)が町名の由来でもあるそうだ。
今度はドライブがてら家族と訪れて、この感動を分かち合いたいな。
(魚)
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DATA
●財部町温泉健康センター
住-財部町下財部357−1
電-0986(72)3553
休-第2、4月曜日
料-300
入湯時間-9:00〜21:00
(3〜10月は〜22:00)
●古里庵
住-財部町北俣10874
電-0986(72)3136
休-月曜日(祝日の場合は営業)
営-11:00〜14:00、17:00〜22:00
(土日祝日11:00〜22:00)
●道のオアシスきらら館
住-財部町南俣17−1
電-0986(28)5777
休-なし
営-7:30〜18:30(11月〜3月)
7:30〜19:00(4月〜10月)
●白鹿岳
【問い合わせ】財部町役場
電- 0986(72)1111
イラスト 張 佐和子
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