暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.43
12月某日
観音滝や特産の南高梅で知られる薩摩町。じっくり町を回るのは初めてだから楽しみ。雪がちらつく寒〜い日だけに、あったかい温泉が一段と恋しい!
。
薩摩町のレジャースポットとして一番に挙げられるのが観音滝公園。グラウンドゴルフやキャンプ場、夏場は河川プールで水遊びも楽しめる。
「観音滝温泉滝の宿」
は園内で遊びながら、追加料金なしで1日何回でも入浴できるというから良心的。
「グラウンドゴルフで汗をかいた後に入ると気持ちいいですよ。畳敷きの休憩室は10時から15時まで利用できますので、休みながら何度でもお入りいただけます」と支配人の鳥越伸一さんが説明してくれた。低周波浴、うたせ湯、遠赤外線サウナ、露天ぶろと種類が豊富だから、湯あたりしないように何回か分けて入ると効果的かも。
気に入ったのは底からたっぷり泡が出る気泡浴。程よい刺激が気持ちいい。体が芯(しん)から温まったら露天ぶろへ。雪がちらつく中、高くて広い空を眺めながら入るのは風情がある。寒さなんてちっとも気にならない。湯上りは肌がツルツルして、キュッと音がしそうなくらいハリが感じられる。確かに一度きりなんてもったいないワ。
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「薩摩びーどろ工芸」
でガラス工芸体験ができると聞いて、訪ねてみた。ガラスチップ工作、ステンドガラス、マドラー製作…。どの体験もおもしろそう。「今の人気はとんぼ玉製作です。出来上がりをネックレスや携帯ストラップに仕上げられますよ」と指導者で代表の加藤征男さん。それなら世界に一つだけのストラップを作っちゃおう。
まずはベースになるガラスとステンレス製の芯棒を両手に持って炎にかざす。1、2分してドロッとガラスが溶け始めたら(線香花火が赤く丸く膨らんだときみたい!)、芯棒に巻きつけて丸く形を整えていく。ガラスがやわらかいから油断すると変形しそうだけど、バランスよく回転させるうちに見事なまん丸に。花柄のチップを加えたり、ひっかき棒でデザインに動きをつけたりと、加藤さんの的確な教えにより10分ほどで完成。
すごく楽しかった!「体験して、はまる方は多いですよ。家庭でできるとんぼ玉の手作りキットも販売しています」。欲しいけれど3万9800円なり。よ〜し、宝くじに当たったら手に入れるぞ。
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「新鮮なニジマス料理が食べられる」と地元の人に教えてもらい
「さつま養鱒場」
へ。山あいの渓谷沿いとあって雪景色がきれい。
「ここは鹿児島の北海道よ」と笑顔で迎えてくれたのは女主人の宮田弘子さん。修復のため元のかやぶき屋根にトタン板をかぶせてあり、縁側に囲まれた畳の部屋には長いテーブルとストーブがある。田舎の祖母の家に来たような懐かしさが込み上げてくる。
「できたてがおいしいから、どんなに忙しくても作りおきはしないの」。炊事場からドン、ドンと魚をさばく音が聞こえてくる。ニジマス定食は、身がふっくらした塩焼きと、つややかで新鮮な刺身、マスのみそ汁に白飯、漬物が付いて1100円。料理も満足したけれど『どうぞごゆっくり』と、はし袋一つ一つに手書きされた宮田さんの文字を見て、また来たいなと思った。
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“梅の里”として活性化をはかる薩摩町。おみやげにするなら、やっぱり梅でしょう。
「さつま特産品直売所」
で探してみることに。
九州一の生産を誇る南高梅を使った加工品をはじめ、地元産の野菜や工芸品、総菜などが並ぶ。人気は甘めの手づくりみそと、やっぱり梅干し。「南高梅は完熟だから果肉が厚く香り豊か。粒が大きいのが特徴です」とスタッフの女性が教えてくれた。加工品としては梅ジャムや梅ドレッシング、梅ふりかけ、梅エキス…。寒い冬は天然素材のみで作られた粉末タイプの梅茶にもひかれる!
酸味の強い梅干しは苦手だけど、梅茶は飲んでみると程よく、梅の香ばしさが口いっぱいに広がる。おみやげに買った梅干しも好評だった。
(呑)
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DATA
●観音滝温泉滝の宿
住-薩摩町中津川7601
電-0996(58)0889
休-なし 料-300
入湯時間-6:00〜22:00
●薩摩びーどろ工芸
住-薩摩町永野5665−5
電-0996(58)0141
休-なし
●さつま養鱒場
住-薩摩町尾ノ口2832
電-0996(58)0750
休-木曜日
※活魚料理で時間がかかるので予約がおすすめ
営- 11:30〜16:00
●さつま特産品直売所
住-薩摩町永野665
電-0996(58)0199
休-なし
営- 9:00〜17:00(4〜10月は18時まで)
イラスト 張 佐和子
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