暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.50
4月某日
ウトウトしてしまいそうなくらい、心地よい天気。鹿児島市から車で約40分。山並みと田園風景が、育った町並みに似ていてなつかしい気分になった。
まず向かったのは学生のころ友人と一緒に行ったことがある
「金峰温泉交流の郷 いなほ館」
。閉館時間ギリギリで入浴できなかったんだよな〜と、思い出に浸りながら、およそ3年ぶりに来館。 2つの浴場は男女が週替わりで、遠赤外線サウナとミストサウナ、角張った浴槽と丸みのある浴槽の違いを楽しむことができる。今日は女性はミストサウナ&丸みがある浴槽だ。
体を洗って一番の楽しみの露天風呂に向かう。…が、人気があって5人くらいのご婦人が入浴中。内風呂でしばし待とう。支配人の冨田貢さんが「私も温泉が好きであちこち行くけど、ここの浴槽は特別広いよ」って言ってたっけ。確かに、湯につかりながらピョンピョン跳ねたり、湯をけったりと運動(?)したくなるほどの開放感だ。単純硫黄泉の無色透明の湯は41〜42度と少し熱め。肌を触るとキュッキュッとなる。
やっと空いた露天風呂は肩までどっぷりつかれる深さと半身浴にちょうどいい場所がある。内湯よりもぬるめだから”のぼせ“を気にせずゆっくり過ごす。塀の向こうには山並みが映えて心が澄んでいくな〜。
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温泉を出て県道20号を南下する途中、
「CAFE紋」
という木製の看板を発見。ランチはここにしよう。
15人ほど座れる小ぢんまりとした店内からは金峰山が眺められる。1日15食限定の「紋定食(1000円)」を注文。ひとつの皿にほうれん草のごまあえ、きんぴらなど野菜を中心にした7種の料理が少しずつ盛られている。加えてツワの卵とじ、茶わん蒸し、金峰コシヒカリのごはん、みそ汁、とボリュームたっぷりの家庭料理。旬の素材、野菜づくしのヘルシーメニューに母の手料理を思いだす。
吹上町で30年間飲食業に携わっていた店長の西上床まりこさんが今年1月に自宅を改造してオープン。娘の梅北環さん、友人の上加世田洋子さんの3人で切り盛りしている。「体に優しいものを食べてほしい」と西上床さんが、毎朝、新鮮な野菜を買いに行き、ソースやタレのひとつひとつまで手作り。ごはんはおかわりもできるけど、大食いといわれる私でもおなかいっぱい。
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万之瀬川河口にかかる
「サンセットブリッジ」
。東シナ海に沈む夕日のシルエットが美しいと、いなほ館の冨田さんが教えてくれた。
橋の上は自転車道と歩道だけ。加世田市方面から橋のたもとに回り、車を止めて橋を歩く。長さ405m、高さ45m、幅6mの橋は思ったより大きい。ポカポカ陽気の中、ザザーッという東シナ海の波音と、時折やさしく吹く冷たい風が気持ちいい〜。橋の下の吹上浜では、家族連れが潮干狩りを楽しんでいる。なんてのどかな光景。冬場はクロツラサギという絶滅寸前の野鳥を観察できるとか。この自然の宝庫をいつまでも大切にしたい。
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「道の駅きんぽう木花館」
でそば打ちを体験(1人2100円、2人2730円=4食分)。自分で打ったそばもおいしそう。
金峰町特産のそば粉を使って、そばを打つ。職員の新徳サチ子さんに教えてもらいながら混ぜて、こねて…。力加減や指の細かい動きがなかなか難しい。麺をのばすときは棒に生地を巻きつけてパタンパタンとリズミカルに転がしていく。すると次第に薄く四角い形に。おもしろい!
出来上がった麺は調理場でサッとゆでてもらう。「初めての人はゆでるとたいてい麺が小さく切れてしまうけれど、上手にできたね」と新徳さん。やった、ほめられた♪ 館内でいただくこともできるが、今日はおみやげに持ち帰ろう。つゆ、ねぎもつくので、つゆの作り方を知らない私には助かる。ちょっと気が早いけど、今年の年越そばは私が作ろうかな。
(鯱)
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DATA
●金峰温泉交流の郷 いなほ館
住-金峰町浦之名1430
電-0993(77)2611
休-第3月曜日
料-300
入湯時間-平日10:00〜22:00
土・日曜日7:00〜22:00(受付は21:30まで)
●CAFE 紋
住-金峰町浦之名674
電-0993(77)3422
営-11:00〜20:00
休-月曜日
●サンセットブリッジ
【問い合わせ】金峰町役場 電-0993(77)1111
●道の駅きんぽう木花館
住-金峰町池辺1383
電-0993(77)3988
休-第3火曜日
営-9:00〜18:00
イラスト 張 佐和子
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