暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.51
5月某日
鹿児島市の北隣に位置する吉田町。ゆっくり町を巡るのは初めて。豊かな自然の中で、初夏の風を受けて気分はそう快! 必見スポットへ、さあ出発。
「吉田町に『美人の湯』がある」とのウワサを聞きつけた。緑の中、車を走らせ
「スパ・ルルド」
に到着。浴場に入ると、あらシンプル! 真ん中で仕切られた長方形の浴槽だけだ。
体を洗い、湯につかる。湯は高濃度の重曹泉で、ちょっとぬるめ。熱いのが苦手な私にはとても快適だ。フワッと包み込むような湯の感触に浸っていると、ん? 隣の浴槽の湯が減っていく。
「1時間半から2時間おきに、お湯を全部入れ替えています。日本一清潔な温泉を目指していますから」と代表の吉田透さん。2つある浴槽の湯を交互に入れ替えているそうだ。早速、入れたての湯の中へ。朝一番でもないのに新しい湯につかれるなんて、これが一番のぜいたくかもなあ。次は個室が設けてある家族湯も利用したいな。
入浴後も体が冷えず、いつまでもポカポカで、肌はしっとりツルツル。純度100%の黒糖を使用した、ソフトクリームならぬ「コクトクリーム」(300円)のほどよい甘さがほてった体に染みこむ。
疲れもスッキリとれて外へ出ると、新緑の香りにまた心いやされた。
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地元の人に薦められ、お昼は
「大福庵」
へ。うどん、そば、丼物のほかに、鯉料理などのメニューが並ぶ。スープやタレ、酢みそなどは自家製。「作りおきはしたくない。新鮮なものを食べてもらいたい」とご主人の福永正信さん。鯉は注文がきてからさばくそうだ。
そうと聞いたら食欲倍増。「鯉のあらい」は鯉こく付で600円。数日間、地下水にさらして生臭みをおさえているので、さっぱりといただける。
そして評判の「大福庵特製そば(800円)」が登場。大きなエビ天、卵、山芋もたっぷりでボリューム満点。そばの香りも良く、のどごしもなめらか。おなかが許せば、こだわりのお米も食べたかったなあ。
店内に響く、ご主人の明るい声も、人気の秘密かもね。
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大福庵に程近い
「輝楽里よしだ館」
。平成14年4月にオープンし、活気にあふれている場所だ。
「吉田町に住む人が、吉田町で作ったもの」がコンセプト。店長の富高輝代さんが「地元の生産者たちを元気にしたい。私も畑に出かけて、野菜をもっと知りたいんです」と話してくれた。
人気の「平原フヂ子さんのけせん団子」、「堀口栄子さんのかつおみそ・ピーナツのしょうゆ煮」をいただくと、手作りの、昔懐かしい味がたまらない。
ふと横を見ると、特産のニガウリから作った「ニガウリドレッシング」に目が留まった。苦いのかな?と思いつつ試食してみると、意外にまろやか。ハーブの一種、ルッコラをざく切りにしてあえてみたら相性ピッタリだ。
町外からもリピーターが多いと聞いて、ホント納得!
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「町を流れる思川沿いに、最近できたいい場所がありますよ」と、町役場の染川康信さんが教えてくれた。県道25号を北上。のどかな風景の中に、小さな川が見えてきた。
「思川ウォーキングロード」
は、気軽に散歩できるような場所を、という声を受けて、今春できたばかり。 まだ真新しい道を歩いてみた。川の水は澄み、川底の丸石まで良く見える。水鳥が2羽、仲むつまじく戯れていて、辺りの田んぼにはレンゲの花の紫が鮮やかだ。何より空気がおいしい! 歩くのって気持ちいいなあ。今後、川の源流を訪ねるウオークラリーの計画もあるとか。 たそがれ時の田園風景に日々の喧騒(けんそう)を忘れ、心が和んだひとときだった。さあ、明日もまたがんばるぞ!
(雅)
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DATA
●スパ・ルルド
住-吉田町本名2093−3
電-099(294)3724
休-木曜日(祝日の場合は営業)
料-一般600円(小人300円)
家族湯90分3000円
入湯時間-平日/14:00〜22:00
日祝/10:00〜22:00
●大福庵
住-吉田町宮之浦2
電-099(294)3282
休-なし
営- 8:00〜20:00(月曜日は8:00〜15:00)
●輝楽里よしだ館
住- 吉田町本城1408
電-099(294)4417
休-第1水曜日
営-9:00〜18:00
電-0993(77)1111
●思川ウォーキングロード
(問い合わせ先)
吉田町役場 099(294)2211
イラスト 張 佐和子
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