暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.52
5月某日
鹿屋市街から東へ車で約20分。遠くにあった山並がだんだん近づき、車窓から見える景色に草木の緑が増えてきた。肝属川を渡ると流鏑馬(やぶさめ)で有名な高山町に入る。
まず、木造のドームが珍しい
「高山温泉ドーム」
へ向かった。
お風呂は落ち着いた雰囲気の和風と明るい色調の洋風があり、週替わりで男女入れ替わる。今日は洋風が女風呂。浴室へ入ると、天井が高く、傘骨のように張り巡らされた木が昔の家のはりのようで、なんだか懐かしい。
泉源は単純泉で透明。気泡浴、寝湯、低周波、うたせ湯、露天風呂など10種類以上の風呂が楽しめる。遠赤外線と薬用ユーカリが蒸された蒸気のサウナもあるからビックリ。
楽しみにしていた露天風呂に行ってみよう。石造りの浴槽は円形で、地中海っぽい雰囲気。ほてった顔にあたる風が気持ちいい。湯船から見える裏山の自然が開放的な気分を倍増してくれた。
高齢者や身障者向けの家族風呂なども充実しており、人に優しい造り。幼児湯もあるけれど「深さ30cmで、大人が半身浴を楽しんでいます」と事務局長の前野博さん。いろんな風呂があるから、何度来ても楽しめそう。次はどれから入ろうかな。
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町の中心地に建つ
「カフェシェスタ」
で「日替わり定食(680円)」を注文。メーンの骨抜き赤魚のフライは、香味ソースとピッタリ合ってご飯がすすむ。付け合わせの煮物と漬物もやさしい味付けで、サラダのドレッシングもおいしい。食後にプラス100円でアイスコーヒーをお願いして、もう少しゆっくりしよう。
“シェスタ”はスペイン語で「お昼寝」の意味。子どものころから食べることが好きだったという重本抄代子さんと、しゅうとめの洋子さんが、「ご飯に合うおかずを」と考えた家庭料理を中心に出してくれる。
ランチのほかにエビフライやとんかつの定食、シェスタ風オムライスなど、バラエティーに富んだメニューがあり、ソースやドレッシングは全部手作りというこだわりよう。夜は食事はもちろん、お酒も飲めるというからうれしい。
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初夏のような陽気に誘われて、友だちが夏に子どもと泳ぎに行くと言う
「轟の滝」
に行ってみた。
滝は駐車場からすぐのところにある。二段になっていて、高さはないけど幅がある。滝つぼに近づくと、水が透明で底が見える。水泡が日光に反射してキラキラ光ってとてもきれいだ。
自然の緑に囲まれて、流れ落ちる水の音が体に心地よく響いてくる。マイナスイオンがいっぱい(!?)で癒やされるようだ。まだ水は冷たいけど夏の暑い日には気持ちよさそう。
街に向かって戻っていると「田の神様」の案内板を見つけた。長い間、苦労しているようで、あちらこちらにコケがついた神様が、田畑を見渡せる所にニッコリ笑って立っていた。
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五穀豊穣(ほうじょう)、悪疫の退散を祈願する「やぶさめ祭」は、毎年10月の第3日曜日に四十九所(しじゅうくしょ)神社で開催される。
叔母に土産をたのまれた
「二川菓子店」
はその近く。ショーケースに並ぶきらびやかな「やぶさめまんじゅう(1個105円)」が目につく。
やぶさめ祭にちなんで考えたお菓子で、3年間、試行錯誤して作り上げたものだと、ご主人の二川恵さんが教えてくれた。包みは祭りの衣装を見立てきんちゃくの上部は扇子の末広がりを表していておめでたい。白のこしあんに黄身を練り込んであって、着色料は一切使っていない。
皮の香ばしさの後に、ほんわかした味のあんと栗がほどよい甘さでおいしい。 ほかに「甘酒」も人気で祭りのころに出るという。今年は祭りを見に来よう。
(吉)
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DATA
●やぶさめの里公園 高山温泉ドーム
住-高山町新富5590−35
電-0994(31)5711
休-第1・3月曜日 ※祝日の場合、翌火曜日
料-大人300円、小学生120円、家族風呂1500円(1回90分)
入湯時間-6:30〜22:00
●カフェ シェスタ
住-高山町新富117番地2
電-0994(65)2010
営-11:00〜14:30・17:30〜22:00
休-木曜日・第2日曜日
●轟の滝
【問い合わせ】高山町役場 企画課電-0994(65)2511
●二川菓子店
住-高山町新富124番地
電-0994(65)2155
営-8:00〜19:00
休-日曜日
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