暮らしを彩る文化・生活情報紙
Vol.54
6月某日
梅雨晴れ!? 日ごろの行いがいいからか。いまだ足を踏み入れたことのない土地「有明町」。メロンとお茶が有名なことは知っていたが、ほかは…。期待と不安を胸に車を走らせた。
久々の長時間運転。有明町で唯一の温泉施設
「蓬の郷」
で体を癒やすとしよう。
館内には物産館やレストランがあって、平日の昼間でもたくさんの人でにぎわっていた。浴場は「赤トンボ」と「オニヤンマ」の2つで、男女日替わり。本日の女湯・オニヤンマへGO。
広々した空間。浴槽からあふれるお湯は湯量の豊富さを物語っている。ジェット浴に入りながらふと見上げると、でっかいトンボがこっちを見てる!? エッチ〜ィ。そういえば館内のあちこちにいたような…。副支配人の谷口芳隆さんが「近くの親水公園で多くのトンボが見られるから、館内でも多く使っているんですよ」と話してくれたっけ。浴場にまでいるなんて思わなかったから、びっくり。
湯船に浸かっていると「トゴール浴」の文字。たしか、パンフレットに「鉱石を湯に通した準天然温泉で、神経痛などに効果がある」と書かれていたなぁ。足先からじわ〜っ。「湯冷めをしないと好評なので、温泉の締めはトゴール浴という方が多いですよ」と谷口さんの言葉を、帰りの車中で実感。だってちょっぴり肌寒かったのに、体がぽかぽかしてきたんだもん。
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有明町の歴史や農業に関する資料を一同に展示してある
「有明町農業歴史資料館」
へ。メロンやイチゴ、お茶などの作り方、特徴なども紹介してあり、特産品の豊富さにオドロキ!
館内にある「体験館」ではかまどでご飯を炊いたり、まきを使って五右衛門風呂を沸かしたりでき、昭和30年代の農家の暮らしを体験できる。学校単位や家族連れに好評で、子どもたちは「背中がやけどするかと思った」と初めての五右衛門風呂に興味津々。スタッフの安留タマ子さんが「みなさん、かまどで炊いたご飯はおいしいと、普段より多く食べますよ」と体験者の様子を話してくれた。ほかにも豆腐作りやそば打ち体験ができると聞いたが、すべて事前予約が必要のため、今日は断念。次はちゃんと予約をして、いろいろ体験するぞ。
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お土産を
「お菓子の大園」
で買おう。「予約をしないと買えないかも」と知人に言われたが、まだ午前11時。楽勝!「伊崎田まんじゅうください」と店内へ。「ごめんね。今日は全部売り切れだー」と奥さん。うっそー!! 甘かった。肩を落とし帰ろうとすると、「ごめん、1パック残ってた」。幸運にも念願のまんじゅうを手に入れたのだ!
25年前の開店時はバラ売りで販売していたが、売れ行きがあまり良くなく、1パック10個(735円)で販売したとたん、口コミで人気に火がついたそうだ。一日平均約420個をご主人の大園順一さんが1人で作る。「その日に作ったものはその日に売るのがモットー」。一番おいしいものを食べてもらいたいからだ。中にこしあんがたっぷり入ったまんじゅうは甘さ控えめでおいしい。一度に5パックや10パックも買っていく人たちの気持ち、分かるな〜。
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お昼は行列ができると聞いた
「三七十庵」
に立ち寄った。もう午後2時なのに駐車場は車がいっぱい。不安げに中へ入ると1つテーブルが空いてた。ラッキー!
人気の「みなとそば定食」(730円)を注文。厚揚げ、わかめなど具だくさんのそばと、山芋、粟ご飯、漬物がセットだ。そばの上にはミキサーで粉々になった桜島小ミカンが。ん〜いい香り。白くて短いのでそば切りみたい。白っぽく上質なそば粉を合わせて使っているため、うどんと間違う人も多いとか。柔らかい歯ごたえで、しょう油とみりんをベースにカツオやシイタケなどでとったあっさりだしとの相性バツグン!
毎朝6時から約120食分を打つ大のソバ好きの店主の福松了二さんは「毎日お昼に食べていますが、全然飽きません」。今までうどん派だったけど、これからはそば通になりそう!?
(ピ)
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DATA
●蓬の郷
住-有明町蓬原351−3
電-0994(75)2626
休-水曜日
料-300
入湯時間-6:30〜21:00
●有明町農業歴史資料館
住-有明町野井倉1510
電-0994(71)4343
営-8:30〜17:00
休-資料館のみ火曜日
※体験館の使用料は1泊1000円、日帰り300円。他の体験料は確認を
●お菓子の大園
住-有明町伊崎田8848−7
電-0994(74)1559
営7:30〜19:00
休-月曜日
●三七十庵
住-有明町伊崎田8779−13
電-0994(74)0364
休-日曜日
営-11:00〜18:00(売り切れ次第終了)
イラスト 張 佐和子
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