8月13日、14日、15日に、親族が集まって先祖の魂を慰める「お盆」。でもお盆って一体何なのか、ご存じですか? 県歴史資料センター黎明館・学芸課長の川野和昭先生に教えていただきました。
お盆は、先祖の魂を現世の子孫が迎えて、慰めてからまた送り出すためのものです。本来は旧暦の7月に行いますが、現在鹿児島では、ほとんどの地域が1ヵ月遅れで行っています。地方や宗派によって行事の内容にさまざまな違いがあります。もともとは仏教行事から始まったと考えられています。
日本は仏教でも神道でも同じようにお盆・正月という行事があるため、お盆はいろいろな習俗や信仰が混ざった”民間信仰“といえます。どちらも基本的な考え方などは同じです。ただ、神道のほうが精進料理の内容にこだわりが少ないなどの違いはあるようです。
お盆と聞くと、ひっそりとしたイメージがありますが、本来はにぎやかで楽しい祭りのようなものなのです。
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なぜ13日〜15日なの?
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先祖の霊はあの世から1週間かけて帰ってくると考えられていたため、七夕から約7日後の13日に先祖の霊を迎えに行き、満月の15日の夜に送り出していました。その慣習が残って、この日になったと考えられます。
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鹿児島の特徴
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◎ニゼロ(新精霊)
前年のお盆以降に亡くなった人の霊をニゼロ(新精霊)といい、親族、縁者の人々は、ツロ(燈籠)を贈り、丁寧にまつります。
◎ボンガマ(盆釜)
日常使っているかまどとは別の場所(家の裏や川)で、子どもたちだけでごはんを作って食べる習慣がありました。今ではその光景も見られなくなりました。
◎盆踊りがない!
代表的な行事「盆踊り」が鹿児島にはほとんど残っていません。一部、トカラ列島や三島村などに残っていたり、南薩摩地方の坊津などで「太鼓踊り」という盆踊りに代わる行事があるようです。なぜ隣県の宮崎や熊本には残っていて鹿児島にはないのか、詳しいことは分かっていません。
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墓参り
お盆の1週間前に墓の掃除をする
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精霊迎え
13日(元は7月。今は新暦の8月)に墓参りをして、迎え火を燃やし「今からお供します」と墓石に向かって言い、ちょうちんを持って家に帰ると、先祖の霊が迷わないという習わし
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精霊棚
家庭の仏壇・仏具を清め、仏壇の前に棚を設けて供え物をする。今はほとんどが机を置くだけだが、古いしきたりを守る家では家の中柱の下に小さい台を置き、びょうぶ、フスマ、障子を立てて囲う
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ちょうちん
霊を迎えるための目印として飾る
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精進料理
生臭いもの(生きものを殺したもの)を除く料理。朝・昼・夜と、先祖の数だけ位はいの前におぜんを供え、子孫も同じものを食べるのがしきたりだったが、今は簡略化されて1つだけ供えることが多い
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盆踊り
男の人たちが鐘と太鼓をたたいてちょうちんを灯しながら墓を回る、精霊を慰めるための踊り
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