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相 談 介護保険について
(5)介護保険制度改革
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 これまでは、介護保険の基本について連載してきました。今回は制度スタートから5年目の節目に予定されている制度見直しについて、鹿児島国際大学福祉社会部社会福祉学科の田中安平助教授に教えてもらいました。
●なぜ見直しされるの?
 介護保険制度は、本人や家族にとって大きな負担となっていた介護が必要な状態になっても安心して、いきいきと生活することができるよう、社会全体で支えていくことを目的にスタートしました。この4年間で、サービス利用者は急速に増え、在宅サービスは約2倍になったともいわれています。この給付費の増大や、今後もまだ続く急速な高齢化で、このままだと将来の保険財政が破たんする可能性があると心配されています。制度発足後、浮き彫りになってきた問題点を踏まえ見直し内容が話し合われています。
●見直しされる内容とは
 見直しの具体的な内容は次の通りです。
(1)介護予防サービスの新設
(2)加入開始年齢の引き下げと障害者支援制度との統合
(3)施設サービスの見直し、利用料金の負担
 (1)は軽度者を対象に要介護状態の予防・改善を重視して「新・予防重視システム」へと転換を図ります。高齢者の状態にあった「介護予防プラン」を作り、筋力トレーニングや健康、栄養面からの予防策をサービスとして導入しようと考えています。
 (2)は、現在40歳以上の国民が収めている保険料を20歳までに引き下げて、給付対象者に障害者も加えて保険料収入を安定。年齢、障害にかかわりなく介護の必要な人を支える総合的なシステム作りの案です。
 (3)は在宅と施設の間で起きているサービスの利用者負担の不均衡を軽減する取り組み。施設サービスのホテルコスト(部屋の賃料)などを見直し、在宅と施設利用者の負担をほぼ均衡にするのが狙いです。


 介護保険制度の「持続可能性」を高めるためにも、将来を見据えた見直しが検討されています。定義に含まれている自立した生活の支援≠重点に考えて、「予防重視型」へと転換されます。しかし、今回の改正で本人や家族にとって大きな負担にならないか、というのも問題視されています。  次回は、制度改正のメリットとデメリットについてお話しします。
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