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10月某日 東シナ海に浮かぶ甑島。島の玄関口、里へは串木野港から「フェリーこしき」で70分で到着。きっと慌ただしい日常を忘れさせてくれるはず。癒やしを求めて1泊2日の温泉旅行に、いざ出発!
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甑といえば、海の幸。「新鮮な魚料理をいただける」と情報を入手し、事前に予約しておいた「居酒屋漁り火」へ。船の到着に合わせて、板前漁師の塩田漁一さんが「キビナゴ定食」(1500円)を用意してくれていた。 料理は、ミニ囲炉裏で焼くキビナゴ、キビナゴとブリの刺し身、キビナゴの吸い物、キビナゴのつけ揚げ、切り干し大根の煮物…と盛りだくさん。「キビナゴは今朝揚がったばかりのもの。塩焼きは火を通し過ぎると堅くなってしまうよ」と焼き加減を教えてくれた。アツアツのキビナゴは塩が効いていて、身はプリップリ。思わずほおが緩む。「島に来たからには、おいしいものを食べさせてあげたいから…」と笑顔で話す塩田さん。真夜中に漁に出て、時には海に潜って旬の魚介類を探すそうだ。新鮮素材が島イチバンのごちそう。このぜいたく、たまらない。
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特産品を買うため、地元の友人に案内してもらい「馬場水産加工場」を訪ねた。 馬場千里さんが家族で営む加工場では、近海で捕れるキビナゴ、カマス、アジなどの新鮮な魚を開きや珍味に加工。自然そのままのうま味を損なわないようにと、手間暇かけての完全手作業だ。「魚は手開きで、天然塩を使っている。加工場裏の潮風が当たる場所で新鮮なまま天日干ししています」と馬場さん。 手にした「きびなご味醂(みりん)干し」は弱火であぶり、白くなったら食べごろ。「きびなご」は焼いたり、てんぷらにしたりなど何でもOK。柔らかく仕上がると教えてくれた。里の漁獲高の5割を占める主要魚種キビナゴはやはり人気の品。みんなへのお土産はコレに決まり!
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里支所の岸広徳さんに案内してもらい島内観光。「長目の浜展望所」に向かった。
ここは島を代表する景勝地。「なまこ池、貝池、鍬崎(くわざき)池の3つの池からなっていて、湖面の水位、塩分濃度、透明度、生息している生物も異なっているんです」と岸さん。淡水と海水が層を作る不思議な海跡湖は長さ4ワ。山すそが太古からの風波にくずれ落ち、この浜を作ったといわれているそうだ。
上甑と中甑の間に「甑大明神橋」「鹿の子大橋」が架かったことで、中甑の平良地区まで車で行けるようになり、「帽子山展望所」からは下甑まで見渡せる。島内を車で巡ること約2時間。手つかずの自然が残る風景と、すれ違う人みんながあいさつを交わす人情の豊かさに、優しい気持ちになれた。
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| DATA |
●居酒屋 漁り火
住-里町里3532
電-09969(3)2681
休-不定休
営-18:00〜24:00(※ランチは要予約)
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●長目の浜展望所
問-薩摩川内市里支所・産業
電-09969(3)2311
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●馬場水産加工場
住-里町里164
電-09969(3)2004
営-8:00〜18:00
休-日・祝日
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●里交流センター 甑島館
住-里町里1619−15
電-09969(3)2121
営-6:30〜9:00、15:00〜21:00
¥-水曜日
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