しあわせになろうよ…。
2004年、8月。ボクは「長渕剛オールナイトライブ」で桜島にいた。遠方からくる観客のために、溶岩グランド横で3日間の「南洲館 手荷物預所」をオープンさせた。
ライブ前日、桜島シーサイドホテルの露天風呂で汗を流した。お風呂上りに食べた「白くま」のシャキシャキ感が疲れた身体を癒してくれた。波音が聞こえる中、潮風に運ばれ、リハする長渕さんの歌声が聞こえてきた…。満天の星空の下、波面に映る真っ白な月が「白くま」の笑顔のように揺れていた。
そしてついにその日はやってきた。日本中の人が次から次へ押し寄せ、あの場所を目指し、真夏の夜の夢を刻んでいた。翌日、至福の時を過ごした人たちがポツリ、ポツリと荷物を受取にきた。ボク達は「白くま」をプレゼントした。サンオイルで白くなったみんなの笑顔が、あの夜見た「白くま」の月と重なりあった。
「美味しかった。この味を忘れない。そして鹿児島を忘れない。また、来ます…」。そう言って、たくさんの人たちが手を振ってくれた。この春、あの日を回顧するように、あの溶岩グランドからライブ会場まで続く道は、桜で染まる。「はじめて出会った場所にもう一度戻ってみよう…」というあの声がリフレインする。
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